土曜プログラム「頭の中の独り言」

土曜プログラム

今日は土曜日ですが、就労移行支援事業所 リスタートの活動日です!

今回は、認知行動療法で取り扱っている「自動思考」と、そこに潜む”思い込み”についての課題に挑戦してもらいました!

頭の中の独り言

私たちは、様々な状況に対して、口には出さずに頭の中で様々なことを考えています。

そのような頭の中での独り言には、数多くの思い込みが含まれています。

自分の頭の中の独り言を客観的に分析し、自分の持つ思い込みを探していきましょう。

ワークは以下のように進めていきます。

①最近、自分が経験した状況をひとつ書き出してください。
②その場面において、頭の中に浮かんだ独り言を思い出せるだけ思い出して書き出してください。
③同じ状況で、自分とはまったく違う性格をしている友人や知り合いを思い浮かべ、その人物が同じ場面で頭の中で言うと思われる独り言を想像し、書き出してください。
④自分の独り言、知り合いの独り言それぞれについて、その陰に潜む思い込みがなにか考え、記入してください。

サンプル

サンプルとして、1つ例を挙げてみます。

状況:友人と二人で他の友人たちとの待ち合わせ場所に向かっているが、どちらも道を知らず、約束の時間に遅れそうになっている。

独り言 思い込み
家を出る前に私が道を確認しておくべきだった。 うまくいかないのは自分が悪いからだ。
遅刻したら、みんなどう思うだろう。 遅刻は悪いことであり、周囲の人間はそれを責めるだろう。
この人が道を知っていると思っていたのに。 周りの人がちゃんとしてくれれば自分は幸福になれる。
この人はいつもこうなんだから。 この人は気の利かない人だ。
やっぱり。私が気を付けてないと必ずこうなるんだ。 他人は信用できない。いつも自分は悪い目に合う。

自分の持つ思い込みに気づく

私たちは、親や兄弟姉妹との関係はもちろん、同年代の仲間、保護者、社会全般など、生まれてから関わりのあったすべての個人及び集団から影響を受け、様々な思い込みを作り上げています。

これらの思い込みは、物事を判断するためにはなくてはならないものですが、その中には自分自身を制限し、苦しめることに繋がってしまっているものも多くあります。

様々な場面で何気なく思い浮かべている”独り言”には、そういった思い込みが色濃く反映されているのです。

自分が持つ思い込みに気が付くことは、自分を苦しめている考えから抜け出すために必要なプロセスになるでしょう。

 

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