コミュニケーション「年賀状がたくさん来る人とは」/認知行動療法講座「早期不適応的スキーマ」
目次
コミュニケーションプログラム
火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行います。
働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。
雑談によってお互いのことを知っていき、関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。
今回のテーマは「年賀状がたくさん来る人」です。
今回の皆さんの意見はこちらになります!
- 律儀に返信する人
- 有名人
- 縁故を大事にできる人
- 親戚や会社付き合いが多い人
年賀状は沢山出せば当然返ってくることが多くなりますよね!
これは職場でのコミュニケーションにも当てはめることが出来ます。
よく部下が「報連相」が出来ていないと嘆く上司がいます。
果たして部下だけが出来ていないのでしょうか?
お互いが寄り添わない限り良好なコミュニケーションを取ることが出来ません。
今後、自分の接し方を意識してコミュニケーションを図っていきたいですね!
認知行動療法講座
前回は、問題となりやすい強固なスキーマの例を紹介しました。
今回は、早期不適応的スキーマの紹介をしていきます。
早期不適応的スキーマ
スキーマは、その人が経験したことを元にして作られていきます。
自分に対して害をなすスキーマ(不適応的スキーマ)は、思春期や成人後のトラウマ体験からも形成されていくのですが、大部分のスキーマは幼いころの体験に影響され、作られています。
そういった幼いころの体験を元に作られる不適応的スキーマを「早期不適応的スキーマ」と呼び、大きく5つに分類することができます。
「ひとりぼっち・つながれない」スキーマ
幼いころ、親から十分な愛情を受け取れなかったことで生まれるスキーマ群です。
人はみんな自分を見捨てるのだという「見捨てられスキーマ」
人を信じても裏切られ攻撃されるという「不信・虐待スキーマ」
私は誰にも受け入れられず、理解されないのだという「『愛されない』『わかってもらえない」』スキーマ」
自分には欠陥があり、それを知られてはいけないという「欠陥・恥スキーマ」
自分は変わり者で、他の人と一緒に入られないのだという「孤立スキーマ」
が含まれます。
「自信がない・ひとりじゃできない」スキーマ
厳しい親や過保護な親に育てられたために、自分の力で何かに挑戦することが十分にできなかったことで生まれるスキーマ群です。
自分一人では何もできないという「無能・依存スキーマ」
災害や心臓発作など、どんな恐ろしいことが急に起こるかわからないという「『この世は何があるかわからないし、自分はいとも簡単にやられてしまう』スキーマ」
自分の主張などせず、他の人に同調して生きていくのだという「巻き込まれスキーマ」
何をしたところでどうせ失敗するのだという「失敗スキーマ」
が含まれます。
「他者優先」スキーマ
幼いころから兄弟の面倒を見たり、親のグチを聞いたりなどしなければならず、自分の気持ちを十分に表現できなかったことで生まれるスキーマ群です。
嫌われないために、常にほかの人の機嫌を取らないといけないという「服従スキーマ」
自分より他者を優先するのは当然のことという「自己犠牲スキーマ」
自分の価値は他者からの評価によって決まるという「『ほめられたい』『評価されたい』スキーマ」
が含まれます。
「がんじがらめ」スキーマ
高い目標を常に目指さなければならなかったり、厳しい規則で縛られたりしたことで、のびのびと楽しむ経験を十分に積めなかったことで生まれるスキーマ群です。
人生は嫌なことばかりが起こるのだという「否定・悲観スキーマ」
感情を表に出すと悪いことが起きるという「感情抑制スキーマ」
ミスひとつない結果でなければ成功とはいえないという「完璧主義スキーマ」
失敗したなら罰を与えなければいけないという「罰スキーマ」
が含まれます。
「野放し」スキーマ
放任主義な親や過保護な親により、望むものは与えられる一方で、物事の限度やルール、他者への思いやりを十分に教わることができなかったことで生まれるスキーマ群です。
自分が特別扱いされていないと我慢ならないという「オレ様・女王様スキーマ」
我慢なんてしたくない、やりたいことだけしたいという「『自分をコントロールできない』スキーマ」
が含まれます。