休日プログラム「完璧主義を見直す」

休日プログラム

本日は、就労移行支援事業所 リスタートの開所日!

今回は、「完璧主義」の考え方についての話をしていきます。

完璧主義を見直す

今回は、完璧主義、つまりは認知の歪みのひとつである「白黒思考」に基づいた考え方について分析し、見直していきます。

完璧主義は、100点の結果を出すことができなかったときに、上手くいかなかった部分のみに目を向け、失敗とみなしてしまう考え方です。

その結果、100%の成功のためにいつも焦り、無理をしたり、自分自身の挙げてきた成果に不満を持ったりすることになってしまいます。

「完璧主義」と「優れた結果を目指すこと」は違うものです。

まずは以下の比較表を見て、自分はどちらに当てはまるか考えてみてください。

完璧主義 優れた結果を目指す
1.理由のわからない焦りや、失敗することへの恐怖から頑張ろうとする。 1.自分から何かを創りたいと感じ、熱意によって頑張ろうとする。
2.自分の実績に対して満足感を感じられない。 2.努力の成果から喜びや満足感を得られる。
3.他者に好意を持ってもらったり、尊敬してもらったりするためには、自分の知識や過去の実績を伝える必要があると思う。 3.他者は自分のありのままを受け入れてくれると考えており、知識や過去の実績を意識して相手に伝えようとは思わない。
4.目標を達成できなかったり、ミスをしたりしてしまったとき、自分が悪いと感じて責めてしまう。 4.ミスをすることを恐れず、失敗を成長や学習の機会と捉えることができる。
5.他の人に自分の弱いところを見せてはいけないと感じる。 5.自分の弱いところを他の人に見せることを恐れず、気持ちを共有できる。

いかがでしょうか。

「優れた結果を目指す」のは良いことなのですが、「完璧な結果でなければならない」という完璧主義になってしまうと、ストレスを受けやすくなったり、対人関係でうまくいかないことが増えてしまいます。

他にも、以下のような特徴に心当たりがある場合は、完璧主義の考え方を持っているかもしれません。

・魅力的であるためには、完璧な容姿を持っていなければいけないと思う。
・ミスをしたとき、失敗したとき、仕事などで自分の目標を達成できなかったときにひどく落ち込む。
・他人の好意や尊敬を得るためには自分の業績や才能、知識などで印象を持ってもらう必要があり、反対に失敗を見られてしまったら嫌われてしまうと思っている。
・孤独感、憂うつ、怒り、不安などのネガティブな感情はあってはならないもので、常に感情をコントロールできていなければ幸福とは呼べないと思う。
・自分よりも知識を持っていたり、スキルがあったり、成功している人間を見ると劣等感に苛まれる。
・互いを大切に思うのであれば、決してケンカや言い争いをしてはいけないと思う。
・相手の欠点ばかりが気になり、満足することがないため、恋愛関係を長続きさせるのが難しいと感じる。
・電車の遅れや他者の失礼な態度に強い怒りや欲求不満を覚えるなど、他者や世間が自分の期待通りにならないと動揺してしまう。
・自分の家やオフィスが完全に清潔で片付いていないと我慢ならず、物事の確認や整理整頓に時間をかけすぎてしまう。

自分が持っていると感じる完璧主義に基づく考え方があったならば、意識してその考え方を緩めていくようにしましょう。