就活SST「逆ピラミッドで返答する」
新聞読解「都外在住8万人帰れず」
以下、記事の要約です。
7日夜に首都圏で最大深度5強を観測した地震で、東京都内から都外の自宅に帰れない帰宅困難者が一時、8.2万人いた可能性があることが分かった。
東日本大震災などを受け、国や自治体は帰宅困難者対策や災害時の出社抑制を呼び掛けたが、教訓は十分生かされなかった。
この記事に対する利用者さんの意見・感想
- この時期こそ在宅ワークを推進して欲しい。
- 無暗に移動しないほうが安全だと思った。
- 都市部は電車に頼りっぱなしに感じた。
- 帰宅困難の待機場所を増やして欲しい。
行政では対応できない部分は企業の協力も不可欠ですね!
就活SST
前回は、”浦島太郎”の物語を用いて、逆ピラミッドの喋り方に直してみる練習をしました。
今回は、逆ピラミッドの話し方を使って、他者からの質問に返答する方法について考えていきます。
逆ピラミッドで返答する
前回まで、ニューススタイルの逆ピラミッドを使って話す方法について考えてきました。
相手の質問に返す「返答」においてもニューススタイルでの話し方は有効なのですが、自分から「発言」する場合とは少し異なる部分があります。
「発言」とは自ら意見を述べることであり、「返答」とは質問に対して答えることと考えると、意見を表明するという意味では、返答も発言の一種と考えることもできます。
ところが、返答の場合、自ら発するコメントやスピーチと違って、相手の質問が、返答内容や返答の解釈に大きな影響を与えます。
質問者には、望んでいる回答や、こう返ってくるだろうと想像している回答がある場合も多いでしょう。
明確にそのような意図がなかったとしても、回答者の発言内容がそのまま質問者に受け取られるわけではなく、質問者の考えによるバイアスは必ずかかります。
そのため、質問者にとって都合の良い解釈、質問者の考えに合う形での解釈をされてしまうことがあり、誤解が生まれるのです。
これを防ぐためには、質問者に解釈をさせないよう、結論から話す必要があります。
そう、逆ピラミッドですね。
質問に答える際は、相手の質問の本質を見極め、その本質に結論から回答することが求められます。
相手が本当に聞きたいことは何かを捉え、それに対する回答をストレートに返してから、なぜその回答になったのか、その理由や背景を伝えるように心がけましょう。