就活SST「行動のコントロール」

新聞読解「会社400年 歴史と未来図」

以下、記事の要約です。

株式会社の歴史が始まって約400年。資本主義の発展とともに、株式会社はそのありようを変えてきた。

近年では会社が富の蓄積と引き換えに、社会や地球環境に負荷をかけすぎたことへの反省から、ステークホルダーの枠組みを捉え直そうという動きが広がり始めている。

この記事に対する利用者さんの意見・感想

  • 中国の成長がすごい。
  • 日本の時価総額の成長は限界に感じる。
  • 環境思いの企業が増えると嬉しい。
  • IOTやAIの進展が今後どうなるか楽しみ。

今後も新陳代謝を繰り返し発展していって欲しいですね!

就活SST

前回は、5つの基本的な欲求を満たす行動である”上質世界”についての話をしました。

今回は、行動のコントロールについての話をしていきます。

行動のコントロール

前回、選択理論において、我々人間の行動は、上質世界に含まれるものを手に入れ、基本的欲求を満たすことを目的に行われていると話しました。

そのために、己の行動を己自身で選んでいるのですが、ここでいう「行動」は、「行為」「思考」「感情」「身体反応」の4つに分類することができます。

「行為」は、手を動かす、走るなど、身体を動かすこと。
「思考」は、頭を使って考えたり、理解したりすること。
「感情」は、嬉しい、悲しいなどの気持ちを浮かべること。
「身体反応」は、心臓が動く、呼吸をするなど、身体が自然と行っていること。

これら4種類の行動は、さらに「直接コントロールできる」ものと、「間接的にであればコントロールできる」ものに分けることができます。

「行為」と「思考」は、自分の意志で決められる行動です。
それに対して、「感情」と「身体反応」は自分の意志で自由にコントロールすることはできません。

「今すぐに怒れ」「心臓の鼓動を早めろ」と言われても、それらを直接実現することはできませんよね?

しかしたとえば、昔の理不尽な出来事を思い浮かべることで怒りが沸いて来たり、激しく運動することで心臓の鼓動が早くなったりなど、「思考」や「行為」を変えることで、間接的にコントロールすることは可能なのです。

深い感情も選択している

さて、”行動は自分で選択している””感情も行動の1つである”と考えると、ある一つの問題が出てきます。

それは、「怒りや悲しみなどの不快な感情も、自分自身で選択していることになる」ということです。

つい先ほど述べた通り、感情は直接コントロールできるものではありませんが、思考や行為を使えば間接的にコントロールが可能です。

つまり、選択理論においては、落ち込んだり、イライラしたりといった状況も、「落ち込みやイライラに繋がるような考え」を浮かべることで、自分で選んで作り出している、ということになるのです。

好き好んで落ち込んだり、イライラしたりなどするわけがないと思われるかもしれません。

ですが、これらの感情はただマイナスというわけではないのです。

落ち込むことを例に取って考えてみます。落ち込むことに、良いことなどあるでしょうか?

落ち込むことで得られるメリットには、「怒りを抑えて逆ギレを防ぐ」「自分から求めなくとも、周囲から援助してもらえる」「問題から一度遠ざかり、心身を休めることができる」という3点が挙げられます。

しかし一方で、「エネルギーが失われて目の前の問題に対処できない」「落ち込みが続くと周囲から煙たがられる」といったデメリットも出てきてしまうでしょう。

間接的にであっても感情を自分でコントロールができるのであれば、こういった感情から抜け出すためには、ただ待つだけでなく、自分で意識して行動していく必要があるのです。

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