ワークショップ「和傘を普及させる方法」/自己分析「自分の特徴を紹介する」

ワークショップ「和傘を普及させる方法」

ワークショップは、意見に対して質問をすることにクローズアップした訓練になっています。

発表者の発表に対して他の利用者さんが質問をし、それに回答していくことで、意見を作るときに欠けていた視点を見つけたり、改善点を見つけていくことができます。

また、質問を考えながら他の人の発表を聴くこと自体も、話を聞くことや疑問点を確認することの練習になりますよ。

今回のテーマは「和傘を普及させる方法」です。

和傘と言えば、日本の伝統工芸品ですが、使ったことがある、という方はほとんどいないのではないでしょうか。

現在では雨具等としてではなく伝統文化や、あるいはインテリアとしての利用が主になった和傘ですが、そんな和傘を普及させたいとすればどうするのが良いか、みなさんに考えていただきました。

このテーマについての利用者さんの意見

  • 映画やアニメといった映像作品とコラボする
  • レンタルできるようにして実際に使い心地を知ってもらう
  • 学校で作成体験をするなど、小さい頃から触れてもらう
  • 色々なコーディネートに合わせられるように様々なデザインを用意する

普段、使う機会どころか見る機会もあまりない和傘を使ってもらうためにはどうすればいいか、といった視点で、多くの意見を聞くことができました!

自己分析講座

前回の講座では、自分史で見つけたエピソードについての発表を行いました。

今回からは、自分の特徴について分析し、紹介してもらいます。

自分の特徴を紹介する

ここまでの講座で分析した内容を参考にしつつ、自分の特徴を「作業」「対人」「思考・行動」の3つに分けてまとめていきます。

各々について、面接などの場で他者に紹介することを念頭に置いて、”セールスポイント”と”苦手なこと”に分けてみましょう。

また、セールスポイントについてはそれを裏付けるエピソードを、苦手なことについては自分でできる対処や、障害に関することであれば周囲にお願いしたい配慮事項などについても一緒に考えてみてください。

セールスポイント

セールスポイントは、言い換えれば自分の長所となる部分です。

ここを考えるとき、「他の人にはできないこと」や「抜きんでて秀でていること」を探す必要はありません。

もちろん、そのように思えるスキルがあるならばとても素晴らしいことですが、実際にはそのようなスキルを持っていると考えている人はほとんどいないのではないでしょうか。

セールスポイントを見つけるときに陥りやすいのが、このように考えた結果、自分には何の長所もないと思ってしまうことです。

しかし実際には、セールスポイントは他者との比較で見つけるものではありません。

他の誰かよりすごいポイントを探すのではなく、自分の能力を受け入れ「これができる」と自信を持っているようにしましょう。

苦手なこと

苦手なことについて考える際には、それが「自分で対処が可能なこと」なのか、「自分では対処できないこと」なのかを明確にする必要があります。

障害を持っていることをオープンにして就職する場合、その症状によって働きづらくなる要因を減らすための配慮を求めることができます。

しかし、だからと言って、障害とは関わりのないこと、自身で対処ができることまで配慮を求めてしまうのは望ましいことではありません。

どういった点は自分で対処することができるのか。

どういった点に対しての対処が難しく、どのような配慮が必要となるのか。

分析していきましょう。

 

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