コミュニケーション「一番行きたい場所」/認知行動療法講座「認知の歪みを見つける練習③」
コミュニケーションプログラム
火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行います。
働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。
雑談によってお互いのことを知っていき、関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。
今回のテーマは「一番行きたい場所」です。
本日のコミュニケーション講座では今一番行きたい場所について発表して頂きました。
行きたい場所って意外とみんなと被ることありますよね!
共通の話題として雑談しやすいかもしれません。
今回の皆さんの意見はこちらになります!
- 沖縄の首里城
- 宇宙旅行や温泉
- ディズニーシー
- 一人カラオケ
どちらも一度は行ってみたい場所ですよね!
来年こそは是非行けるとよいですね!!
認知行動療法講座
現在、認知行動療法講座では、認知の歪みをチェックする練習を行っています。
今回も引き続ぎ、別の例を使って認知の歪みのチェックを行っていきます。
認知の歪みを見つける練習③
今回もまた、別の場面を例にして認知の歪みを見つける練習をやっていきます。
シーン:仕事が忙しくて大変
リーダーとして担当している案件で先方都合のトラブルが発生。
残業しながらチームで対応に追われるなか、同僚たちはみんな帰宅し始めて・・・。
自動思考A「私の力が足りなかったからこんなことになったんだ・・・」
感情:困惑、パニック
この自動思考に含まれている認知の歪みとしては、『自己関連付け』が挙げられます。
今回起きたトラブルは、先方都合によるものであり、残業しながら対応しているのは自分のせいではありません。
にもかかわらず、「自分の力が足りないことが理由」というように、原因が自分にあるとすり替えて状況を判断することで、パニックになってしまっています。
自動思考B「私たちはこんなに頑張っているのに。少しは手伝ってくれてもいいじゃないか」
感情:イライラ、怒り
この自動思考に含まれている認知の歪みとしては、『べき思考』が挙げられます。
自分がつらい状況であるにもかかわらず、帰宅していく周囲の人に対する羨ましさなどから、「こういうときは手伝うべきだ」というルールを作って周りの人に適用しようとしてしまっているのが、イライラの原因です。
「こうであるべき」と決めつけるのではなく、「手伝ってほしい」という気持ちを伝えるようにすれば、イライラする必要もなくなるはずです。
自動思考C「私には荷が重い仕事だったんだ。もう、これで人生終わりだ」
感情:絶望、失望
この自動思考に含まれている認知の歪みとしては、『結論の飛躍(先読みの誤り)』が挙げられます。
トラブルによって自分に自信を失くしてしまったことから、「今後の人生にも良いことがない」と決めつけてしまっている状態です。
今がどんな状態であっても未来に起こることを決めることはできないにもかかわらず、自分の想像によって必要以上に絶望を感じてしまっています。
認知の歪みを含まない考え方の例
「起きてしまったことはしょうがない。残ってくれている仲間もいるし、今できることを進めよう!」
自分が忙しいときには、心の余裕がなくなってしまうものです。
その結果、起きたトラブルは自分のせいであると思い込んだり、手伝ってくれない人たちが気になったりしてしまうこともあるかもしれません。
しかし、それではイライラや焦り、不安といったネガティブな感情に心が支配されてしまいます。
自分や周りを責めても、今起きているトラブルは解消されません。
冷静に、トラブルの解決にのみ目を向けて行動すれば、おのずと捉え方も変わってくるはずです。
今回のトラブルは先方の都合であり、他の人たちにもそれぞれの仕事や事情があると受け入れ、いま目の前のことに集中しましょう。
そうすれば、落ち込みも軽減されていくはずですよ。