就活SST「10の原理で選択理論を振り返る」

新聞読解「商品5倍、コロナ前より安く」

以下、記事の要約です。

新型コロナウイルスの感染拡大で、生活に欠かせない存在となった手指消毒剤。

2020年のコロナ禍初期には品薄状態になり高値転売もみられたが、POSのデータを見ると、店頭の平均価格はコロナ前の水準を下回る。

市場規模は膨らんだが、商品数は5倍に増えて競争が激しくなった。

この記事に対する利用者さんの意見・感想

  • 手指消毒は家庭でも当たり前になった。
  • 値段が安くても効果が重要。
  • 必要なところに届いて欲しい。
  • コロナ以外も予防出来ている。

今後も効果がありお手頃価格で販売して欲しいですね!

就活SST

前回は、「創造性」と呼ばれる、新しいアイデアを生み出す働きについて紹介しました。

今回は、選択理論の話のまとめとして、10の原理として選択理論の考え方を振り返りました。

10の原理で選択理論を振り返る

(1)私たちがコントロールできる行動は唯一自分の行動だけである。

人の行動は、常に本人自身が決めています。

そのため、他者の行動を直接コントロールし、変えさせることはできません。

(2)私たちが与えることができるもの、他の人から受け取るものはすべて情報である。その情報をどう処理するかは、それぞれの選択である。

外部からもたらされることはすべて情報であり、影響を与えることはあっても、それが行動を決定することはありません。

意見を伝えることは必要なことですが、意見を伝えたからと言ってその意見の通りに相手が判断するというわけではないのです。

(3)長期に渡るすべての心理的問題は、人間関係の問題である。

ストレスの原因となってしまうようなことはこの社会には様々ありますが、長きに渡って悩まされる問題は、対人関係の問題であることがほとんどではないでしょうか。

他者との関係性を良好に保つことは、そのままストレスのない生活に繋がります。

(4)問題のある人間関係は、常に私たちの現在の生活の一部である。

人間関係の問題は、きっかけとなった出来事は過去のことであっても、常に問題となっているのは今現在のことです。

今悩んでいるのは、誰とのどのような関係に基づくものなのか、ということに向き合うことが、問題の解決には必要です。

(5)過去に起こった苦痛は私たちの現在に大きく関係しているが、この苦痛な過去に再び戻ることは、いま私たちがする必要のあること、すなわち現在の人間関係の改善には貢献できない。

過去に起きたことを振り返り、今後に活かすことは良いことですが、どんなに過去を振り返っても、今現在の問題が解決するわけではありません。

悔やむのではなく、問題を解決するために、今自分が何をすればよいかに焦点を当てることが重要です。

(6)私たちは、遺伝子に組み込まれた欲求、すなわち生存、愛と所属、力、自由、そして楽しみ、これら5つの欲求によって駆り立てられている。

人の行動は、常にこれら5つの欲求のいずれか1つ以上を満たすことを目的としています。

自分には理解できない、納得できない行動をする人がいたとしても、その人もまた、これらのいずれかを満たそうとしていることを把握していれば、理解がしやすくなるでしょう。

(7)私たちは、上質世界に入っているイメージ写真を満足させることによってのみ、こうした欲求を満たすことができる。

5つの基本的欲求を満たすためには、個々人がそれまでの人生において見つけてきた、「手に入れたいものやこと」を手に入れる必要があります。

なんだか気持ちがもやもやする、というようなときには、なんの欲求が満たされていないのかを考え、それを満たすために行動する必要があります。

(8)私たちが誕生して死を迎えるまでにできることはすべて、行為、思考、感情、身体反応、これらのうちいずれかの行動である。

我々は、生まれてから死ぬまで、本当にたくさんの行動を行いますが、それを分解してみると、「身体を動かす」「頭で考える」「喜怒哀楽等の感情を感じる」「無意識に体が反応する」の4つに分類することができます。

(9)すべての行動は、動詞、あるいは不定詞や動名詞によって表現され、最も認めやすい要素によって呼ばれる。

動くことや考えることだけでなく、感情や身体反応も、「自分がそれをしている」というように選択理論では考えます。

たとえば、「落ち込んでいる」という状態は、「自分は落ち込む行動を選んでいる」と言い換えることができます。

(10)すべての行動は選択されたものであるが、私たちが直接コントロールできるのは行為と思考だけである。

行為と思考は自分が直接的にコントロールしているのに対し、感情と身体反応は、自分の選んだ行為や思考に影響されて間接的に変化しています。

自分にできることが「動くこと」と「考えること」だけである、というのは一見不自由に見えるかもしれませんが、自分がコントロールすることができるものだけに焦点を当てることが、不自由から抜け出すための一番の方法と言えるでしょう。

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