就活SST「選択理論を実践する 『Case3:娘がスマホに夢中で勉強してくれない』」

新聞読解「子がコロナ太り どう解消」

以下、記事の要約です。

肥満傾向の子どもが増えている。

2020年から続く新型コロナウイルス禍の行動制限が影響した可能性があるという。

家庭でできる肥満予防の取り組みについて、日経BPの子育て世代向け情報サイト「日経xwoman DUAL」から、管理栄養士の太田さんの助言を紹介。

この記事に対する利用者さんの意見・感想

  • 外に出る機会がかなり減った。
  • 心の満足感が大切だと改めて思った。
  • 給食の提供は大事な事だったのが分かった。
  • ストレスを軽減させる食事にしたい。

今後もバランスの取れた食事を意識していきましょう!

就活SST

前々回、前回と続いて、様々なシチュエーションにおいて選択理論を使った解決法を考える練習をしています。

選択理論の実践も今回で最後! これまでとは少し違ったシチュエーションについて考えてみましょう。

Case3:娘がスマホに夢中で勉強してくれない

状況

Nさんには受験生の娘がいますが、スマホに夢中で全然勉強をしていません。

Nさんは娘の将来が心配なので、受験が終わるまではスマホをやめさせて、勉強に専念させたいと思っています。

選択理論を使って、できることを考えてみましょう。

Nさんの考え・周囲の状況

・娘は現在1日6時間程度スマホに夢中になっており、勉強は1時間程度。Nさんは、スマホに向けている時間を勉強に使って欲しいと考えている。

・Nさんは、就職のことを考えて、娘には良い大学に入ってほしいと思っており、幸せになるためにはそうするべきだと何度も伝えている。

・勉強をしていない姿を見ると、「スマホを解約するわよ」「将来後悔するからね」などと声をかけている。

・今の状態はすでに3ヶ月ほど続いており、関係が悪くなってしまってきている。しかし、本当は「お母さんのところに生まれて良かった」「自分を信じてくれた」というように娘には思って欲しい。

選択理論で考える

これまでと同じく、まずは満たされていない欲求を考えてみます。

娘との関係が悪くなってしまっていることによる「愛・所属の欲求」

力を貸して、娘の成功に貢献したいという「力の欲求」

そして、娘の行動を自分のこだわりで決めたいという「自由の欲求」

これら3つの欲求が充足されていないと考えられそうです。

では、これらの欲求が満たせなくなっているのは一体なぜなのでしょうか。

その答えは、”上質世界”にあると考えられます。

上質世界にあるものは、人それぞれによって異なる、欲求を満たすために欲しいものや得たい経験です。

今回の場合、Nさんと娘で、上質世界が異なっていることに注目する必要があります。

Nさんの上質世界には、「良い大学に入ること」や「良い会社に就職すること」が、欲求を満たすために重要なものであるとして含まれています。

しかしこれは、決して誰にでも共通の考えというわけではありません。

娘からすれば、やりたいと考えていることが良い大学や良い会社と関係ないために、「入れるところで良い」といった上質世界になっている可能性もあるのです。

もちろん、Nさんと娘では経験してきた内容も、長さも違うので、Nさんからしたら、娘の考え方が心配で、変えたいと思うことも自然かと思います。

ですが、娘の考えはNさんにはコントロールすることができないこと。

無理やり変えさせようとする「外的コントロール」を使っても、変わるどころか逆効果になってしまいます。

意見が食い違っているときに重要なのは、「勝ち負けを決める」ことや「意見を押し通す」ことではなく、相手を理解し、双方の納得のいく結論を探ることです。

まずは、娘が考えている将来像や希望する大学について確認し、娘が求めていることを理解しようとしてみてはいかがでしょうか。

また、娘が勉強をしていない際に「批判する」「脅す」といった”致命的な7つの習慣”で接するのをやめて、代わりに「信じている」「応援している」など、”身に着けたい7つの習慣”に沿った声かけに変えていくことも有効でしょう。

restart_banner