就活SST「コミュニケーションとは」
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前回で、選択理論の実践問題は一通り終わりになりました。
今回は、初回に戻ってコミュニケーションとはどのようなものか、ということについてお話していきます。
コミュニケーションとは
改めて、普段何気なく口にしている「コミュニケーション」という言葉について考えてみましょう。
コミュニケーションとは何か、と聞かれたら、どのように答えるでしょうか。
言葉で表すならば「情報やメッセージのやり取り」といった言い方ができます。
この中には、「会話」や「話し合い」も含まれますが、必ずしもそれだけではありません。
例えば、「イライラして無言で俯いているAさんを見て、Bさんが話しかけようとしたけどやめた」という場面を想像してみてください。
この場面において、AさんはBさんに対して何も言葉を発していません。
しかし、それにもかかわらずBさんには、「話しかけるのをやめる」という、Aさんに影響されたことによる行動の変化が起きています。
これは一体なぜでしょうか。
実のところ、人が受け取る情報やメッセージというのは、言葉によるものだけではありません。
声のトーンや表情、身振り、さらには服装など、見えるものや、言葉の内容以外の聞こえるものなどもそのすべてが情報を伴っているのです。
Bさんが話しかけるのをやめたのも、Aさんの表情や態度などから、「怒っている」といった情報を受け取ったことで、「そっとしておいた方が良い」と考えたためであると言えるでしょう。
このように、言葉を介さないコミュニケーションのことを『非言語的コミュニケーション』と呼びます。
言語情報と非言語情報
人は、相手の伝えたいことを判断する時、言葉よりも、言葉以外から受け取った情報を重視しています。
「嫌そうな顔でありがとうと言われた」「辛そうに大丈夫と言われた」といった場面を想像すればわかりやすいでしょう。
言葉では「ありがとう」「大丈夫」と言われているにも拘らず、前者を見れば「感謝していない」後者であれば「大丈夫ではない」といった印象を受けるものと思います。
こういった情報の受け取り方は、「メラビアンの法則」と呼ばれています。