コミュニケーションプログラム
火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行います。
働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。
雑談によってお互いのことを知っていき、関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。
今回のテーマは「気になるニュースについて」です。
本日のコミュニケーション講座では最近の気になっているニュースについて発表して頂きました。
色々なニュースについて興味を持っていただけると雑談しやすいですよね!
今回の皆さんの意見はこちらになります!
- あべのマスクに希望者多数
- ロシアとウクライナの情勢
- 教員不足が心配
- うまい棒の値上がり
どちらも今後も気になる内容でしたね!
引き続きスムーズな雑談をするためにも、日ごろから話題の収集を心掛けていきましょう!
認知行動療法講座
前回は、自動思考を見つけるための「3つのコラム」について紹介しました。
今回は、自動思考に含まれる認知の歪みについて紹介していきます。
自動思考に含まれる認知の歪み
悪い方向に考えてしまうとき、多くの場合、物事の悪い面ばかりを見ていることが原因となっています。
しかし、自動思考の内容は自分が考えていることであり、推測でしかありません。
そこで、自動思考が正しいという証明になる根拠と、否定する材料となる反証を探し、見直していく必要があります。
その前に、悪い影響を与える自動思考のパターンとして、『認知の歪み』を探しておきましょう。
以下に、10パターンの認知の歪みを紹介していきます。
白黒思考
曖昧な状態を許容できず、物事すべてを白か黒かと極端に二分して考えてしまう。
例)すべての仕事で良い結果を出さねばならない。1つでも失敗があれば、他が成功していたとしても、全て失敗したも同然なのだ
例)少しでも幼稚であれば大人とは言えない
極端な一般化
1度や2度起こっただけの失敗・悪い出来事を、常に当然のごとく起きるコトだと思いこむ。
例)あるひとつのプロジェクトが思ったように進まないと、自分はいつも失敗すると考える。
心のフィルター
ものごとの良い部分をまるで意識できなくなり、悪いことばかりを思い出してしまう。
目の前にキレイな景色が広がっていても、ほんの小さなゴミが落ちていたら、それしか目に入らなくなる状態。
例)今までの人生の中で、いい思い出なんて一つも無い
マイナス化思考
良い部分を遮断する心のフィルターに対して、マイナス化思考は良いことを良いと考えられなくしたり、良いことを悪いことに置き換えてしまう。
例)仕事で大きな成果を上げても『過去の失敗の償いに過ぎない』と落ち込む。
例)道に落ちているゴミを片付けても『わたしは腐った偽善者だ』と自己卑下する。
結論への飛躍
明確な根拠がないにも関わらず結論付けてしまう。“心の読みすぎ”と”先読みの誤り”に分類できる。
・心の読みすぎ
人の断片的な行動や発言で、その人がどう思っているかを決めつけてしまう。
例)上司に挨拶をされなかったことで、自分は嫌われていると考えて憂鬱になる。
・先読みの誤り
だれにもわかるはずがない将来を決めつけてしまう。
例)「わたしは一生不幸だ」
例)「わたしは永遠に孤独だ」
過大評価・過小評価
自分の失敗や悪いところを必要以上に大きく、自分の成功や良いところを極端に小さく考える。
あるいは他人の場合はその逆に考える。
例)人とうまく話せた時のことは忘れ、話せなかった時のことばかり覚えている。
例)自分が失敗したら「自分は無能だ」と考えるが、他人の失敗は「そんな失敗大したことないさ」と励ます。
情緒的な理由付け
その時の自分の感情に基づいて現実を判断する。
例)「自分は生きている価値がないと感じる。だから本当に生きている価値のない人間だ」
例)「これをやりとげる自信がない。だからきっとやりとげられないにちがいない」
べき思考
「こうするべきだ」「ああするべきではなかった」と過去を思い出して悔やんだり自分の行動を自分で制限したりする。
自分で考えた基準を絶対のものとして考える。
例)「上司なんだからもっと大人らしい行動をするべきだ」
例)「人は人と関わらなければ生きていけない。だから、人に感謝すべき」
レッテル貼り
自分や他人に柔軟性のないイメージを創り上げて、そのイメージを固定してしまう。
例)私はダメ人間だからいつも失敗するのだ。
自己関連付け
何か悪いことが起きると、それが自分に関係なくとも自分のせいであると責める。
例)子供が問題を起こすとすべて自分の育て方が悪かったのだと強く自分を攻める
例)プロジェクトの失敗はみんなには責任がない、わたしが全部悪いんだ