就活SST「頼み方を考える」
新聞読解「神奈川大、団地空き店舗に食堂」
以下、記事の要約です。
竹山団地は建築からおよそ50年が経ちました。
近年、過疎化や高齢化が進み、住民の4割強が60歳以上だそうです。
サッカー部が契約を結び、部員寮として部員約80人のうち1、2年生約30人が入居しているのです。
この記事に対する利用者さんの意見・感想
- エレベーターが無いと高齢には厳しい
- 若いうちから共同生活に慣れるのは良い
- 団地の新しい活用方法だと感じた
- 古書店が無くならないで欲しい
今後、新たな魅力を発掘して売り出して欲しいですね!
就活SST
前回のSSTでは、頼みごとをする必要性やメリットについて考えました。
今回は、頼みごとの良いやり方はどのようなものか考えていきます。
頼み方を考える
「作成した書類のチェックを同僚のBさんにお願いしたいが、Bさんは作業をしている最中である」という状況での頼み方について考えてみましょう。
パターン①:Bさん、ここの表の調整がうまくいかないんだけど、、、(話し続ける)
急に話しかけ、そのまま話し続けてしまっています。
どのように困っているのかなど伝えるのは良いのですが、急に話しかけても相手は話を聞く準備が整っていないでしょう。
そのため、また説明をし直さなければいけなくなる可能性が高いですし、あまり良い印象にはならないと考えられます。
パターン②:Bさん、この書類チェックしてください。
①と同じく、急に話しかけてしまっていますが、そのまま話し続けてはいないというパターンです。
相手の状況を確認していないため、急に言われても困る、と思われてしまう場合もありそうですし、冷たい印象を与えることになるかもしれません。
パターン③:Bさん、ちょっといい? (Bさんの返事を待ってから)この書類チェックしてください
Bさんの状態を確認した上で頼んでいます。
①、②と比べるとこれだけでもかなり印象が良くなったのではないでしょうか。
しかし、一方的にチェックを頼んでしまっているので、人によっては冷たく聞こえるかもしれません。
パターン④:Bさん、今大丈夫?実は、今書類を作成しているんだけど、ちょっと自信なくて・・・少し目を通してもらえると嬉しいんだけど・・・
状況を確認した上で、やってもらえると嬉しいという”アイメッセージ”を使って伝えています。
「手伝ってくれると助かる」「貸してくれるとありがたい」といった、「してくれると”自分が”こう思います」という伝え方のことをアイメッセージと呼び、柔らかく頼みごとをするのに役立ちます。
パターン⑤:・・・(Bさんが忙しいと判断し、声をかけない)
そもそも声をかけないというパターンです。
Bさん側の邪魔をしてしまうことは避けられますが、自分の目的は達成できませんし、チェックを諦めてしまったら、ミスが見つかって後々より大変なことになるかもしれません。
頼みづらいと思う時でも頼むことができるように練習していきましょう。
パターン⑥:Bさん、ご多忙中恐れ入りますが、この書類の不備をご指摘していただければ幸いです。
非常に丁寧な頼み方なので、悪い言い方というわけではありません。
しかし、同僚が相手であれば、丁寧すぎて距離を置かれていると感じられてしまう可能性があるので注意が必要です。
パターン⑦:やっとおわったよ~。ちょっとこれ見といてくれない?(書類を渡す)
状況を確認する、アイメッセージを使うなど、ここまで紹介した方法が使われておらず、非常にフランクな言い方です。
しかし、仲の良い同僚関係であれば、このような言い方で問題ない場合もあります。
相手との関係性や距離などについても考えて、有効な伝え方を見つける必要があります。