自己分析「行動を縛る禁止令」

自己分析講座

前回は、両親にされた出来事について注目し、分析を行いました。

今回は、前回までの分析で見えてきた、幼い頃の両親との関りから作られる考え方についてさらに分析するため、「禁止令」を紹介します。

行動を縛る禁止令

禁止令とは、主に親から言われた言葉から作られる「これをしてはいけない」という自分を縛る考えです。

禁止令は、親から言われた言葉が、そのまま縛りになるというわけではありません。

親の言動を見て”自分で”作り出した言葉なのです。

例えば、「何もするな」という禁止令があります。

これは、「自分で考えて行動しても怒られてしまうから、自分からは何もしない方が良い」というような考え方なのですが、直接親から「何もするな」と言われたから作られるということではありません。

実際に親から投げかけられていた言葉は、「そんな危ないことやめなさい」「あの子と仲良くしてはいけません」「ケガをするからその遊びはやめなさい」といった、心配から来る制限の言葉です。

親からすれば、子供の身を案じるからこそ出てきた言葉ではあるのですが、これが続いてしまうと、「自分からやろうとしたことは受け入れてもらえない」という結果を作ってしまうのです。

そのため、自分で自分に対して「何もしない方が良い」という命令を出してしまった結果、「何もするな」という禁止令が生まれます。

成長し、大人になると、両親と常に一緒にいるわけではなくなりますし、「これをしてはいけない」等と指示されることもほとんどなくなります。

しかし、小さい頃に作った「何もするな」という禁止令は変わらないので、今度は「自分から動いてほしいと言われてもどうすればいいかわからない」ということになってしまうのです。

 

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