認知行動療法講座「問題をリスト化する」
認知行動療法講座
前回、”自動思考”についての復習を行いました。
今回は、解決の必要がある問題をリスト化し、解決目標を決める練習をしていきます。
問題をリスト化する
ストレスが溜まるにつれて、その苦しさにばかり目が向くようになってしまいがちです。
すると、「なぜ苦しくなっているのか」ということに中々考えが向かなくなってしまいます。
苦しくなっている理由に対処しようとせず、ただ苦しさにばかり目を向けていると、自分や他人を責めてしまったり、過去にさかのぼって原因探しをし始めてしまったりすることに繋がります。
しかし、誰かを責めても、過去を悔やんでも、今起きている問題を解決することにはなりません。
現実をしっかりと見据え、今自分はなにに困っているのか、それに対して自分はどう対処すればよいのか、ということを考える必要があります。
問題は1つだけではなく、複数あることも多いでしょう。
しかし、だからといって1度にいくつもの問題を解決しようとすると、なかなかうまくはいきません。
無理に解決しようとすると、さらに辛さが増してしまうこともあるかもしれません。
そこでまずは、今自分が困っていることについて書き出していき、「問題リスト」を作ってみましょう。
問題を一通り洗い出した上で、適切な目標を立て、解決の順番を決めていくのが有効です。