就活SST「逆ピラミッドで”返答”する」
新聞読解「自転車、機能充実で7割高」
以下、記事の要約です。
自転車の価格が上がり続けている。総務省の調査で、2022年7月は20年前から7割超上がった。
電動アシストなどの機能が充実し、部品の性能も向上した。
近年の資材高に加え、新型コロナウイルス流行下での生活様式の変化も値段を押し上げている。
このテーマについての利用者さんの意見
- 極太タイヤなどの自転車は一般車になるのか気になる
- 台湾のジャイアントと言う企業は知らなかった
- 高性能な自転車一度は乗ってみたい
- 距離が倍になっているのでどこまでもいける
今後も自転車の需要がありそうですね!
就活SST
前回のSSTでは、リード文に対して詳細な説明が入る”細目”での話し方について紹介しました。
今回は、自分からの発言ではなく、相手の言葉への”返答”において逆ピラミッドを使う方法を考えていきます。
逆ピラミッドで”返答”する
自分から何かを伝える”発言”と、質問に答える”返答”にはある大きな違いがあります。
返答においても逆ピラミッドの話し方は有効なのですが、少々工夫が必要となります。
それは、「質問に逆ピラミッドで回答するときには、”本質”から答えるようにする」ということです。
本質とは、言い換えれば相手が一番聞きたかった事柄です。
例えば、「ライバルがたくさんいて脅威だと思いますが、どうやって勝つつもりですか?」という質問があったとしましょう。
この質問に、「いえ、ライバルたちについては脅威だとは思っていません。なぜなら――」と回答してしまうと、相手が一番聞きたかったと思われる部分「どうやって勝つか」に回答していないことになります。
逆ピラミッドの考え方でいえば、この質問において最も重要度が高いのは「どうやって勝つか」の部分であり、「ライバルがたくさんいる」というのは背景に過ぎません。
つまり、この回答は、背景から話し始めるのと同じ状況になってしまっているのです。
人の短期記憶は数十秒ほどしかないと言われています。
そのため、背景から話し始めてしまうと、最も聞きたかった本質についての話が出るころには、どこが質問に対する答えになっているのかあやふやになってしまい、理解の妨げとなるのです。
また、もしもこれがプレゼンの場など、他にも聴衆がいる場面であったならば、やり取りをしている2人以外は、どのような質問であったのか、思い出せなくなっていてもおかしくありません。
質問における本質とは、ほとんどの場合、「最後に聞かれた内容」になります。
相手の質問を吟味し、本質を見極めたうえで的確な回答ができるようになりましょう。