コミュニケーション「気になるニュース」/認知行動療法講座「根拠と反証」
コミュニケーションプログラム
火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行います。
働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。
雑談によってお互いのことを知っていき、関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。
今回のテーマは「気になっているニュース」です。
本日のコミュニケーション講座では最近の気になっているニュースについて発表して頂きました。
色々なニュースについて興味を持っていただけると雑談しやすいですよね!
- 深夜のダメ恋図鑑が楽しい
- スタバの新作が気になる
- ヒロアカ実写化見てみたい
- 水木さん死去
いずれも今後も気になる内容でしたね!
引き続きスムーズな雑談をするためにも質問の仕方に工夫や日ごろから話題の収集も心掛けていきましょう!
認知行動療法講座
前回まで、認知の歪みを探す練習を行ってきました。
今回からは、自動思考の中に含まれる思い込みを見つけるため、”根拠”と”反証”を見つける方法についてのお話です。
根拠と反証
3つのコラムを使って自動思考を探し、そこに含まれる認知の歪みをチェックしたら、次は5つのコラムで自動思考に挑戦していきます。
第4のコラムで自動思考を裏付ける事実(根拠)を、第5のコラムで自動思考と矛盾する現実(反証)をそれぞれ書き出していくのが目的です。
1.第4のコラム:根拠
第4のコラムには、自動思考を裏付ける事実を書き出します。
ここではあくまでも事実だけを書き出すようにして、相手の心の中を読むような勝手な思い込みや事実の解釈は避けるようにします。
2.第5のコラム:反証
第5のコラムには、自動思考と矛盾する事実を探して書き出します。
反証を考えるときには、次のように自分に語りかけると良いでしょう。
・ほかの人が同じような考え方をしていたら、あなたはどのように言ってあげるでしょう?
・あなたがそのように考えているのをあなたの親しい人が知ったら、その人はどのように言うでしょう?
・5年後、10年後に同じ体験をしたとすれば、どのように考えるでしょうか?
・これまでに同じような体験をしたことはありませんか? もしあったとすれば、そのときにはどのような結果になったでしょう? そのときの体験で、いま応用可能なものはないでしょうか?
また、反証を探すときには、認知の歪みを参考にするのも有効です。
①白黒思考・・・何を基準に決めているか、良いか悪いかの2通りしかないのか
②極端な一般化・・・今回だけ、あるいは数回の失敗ではないか、以前に違う結果だったことはないか
③心のフィルター・・・上手くいかなかったことだけに注目していないか、良かったことはないか
④マイナス化思考・・・良かったことを素直に受け取れているか、自分で悪い表現に言い換えていないか
⑤結論の飛躍/心の読みすぎ・・・その人の発言、行動の持つ意味を決めつけていないか、事実と言い切れるか
⑤結論の飛躍/先読みの誤り・・・未来のことを悪く予測していないか、未来を決める根拠はあるか
⑥過大評価・過小評価・・・自分に厳しすぎないか、成功、失敗をありのままに受け止めているか
⑦情緒的な理由付け・・・感情や気持ちを、物事を決める証拠にしていないか。
⑧べき思考・・・自分のルールを絶対のものにしてしまっていないか、その通りにならないとどうなるのか。
⑨レッテル貼り・・・自分で作ったレッテルで捉えていないか。本当にいつもそのレッテルの通りか
⑩自己関連付け・・・自分は上手くいかなかったことにどう関わっているのか、自分以外は関わっていないのか
次回は、もう少し詳しく認知の歪みと反証の関係について紹介したいと思います。