就活SST「適切な頼み方」
就活SST
前回は、いくつかのシチュエーションを仮定して、相手の気持ちを読んで行動する練習をしました。
今回は、人に何かを頼むとき、どのようにすれば良いのかを考えていきます。
適切な頼み方
仕事中、プライベート問わず、自分一人では出来ないことや、手伝ってもらいたいことは出てくるものです。
そんな時、遠慮してしまったり、自分だけでもできるはずと思ってしまったりして、頼むことができない、という方も少なくないのではないでしょうか。
しかし、頼まないでいるとだんだんと無理が出てきて負担になってしまいますし、やらなければいけないことができない、といった事態に発展してしまうこともあります。
また、頼むというのは、必ずしも迷惑で、ネガティブな印象になるわけではありません。
なぜならば、頼むということは、「それを頼めるくらい相手を信用している」「この人なら任せて大丈夫と思っている」といったメッセージを含んでいるのです。
誰であれ、頼られるというのは嬉しいものです。
そのため、適度な頼みごとは、むしろ人間関係を良好に保つのに役立つのです。
逆に言えば、周りから見て、周囲を頼った方が良い状態であるにもかかわらず頼らないというのは、「壁がある」「自分のことを信用してくれていない」といった、ネガティブなメッセージを伝えてしまうこともあるかもしれません。
とはいえ、頼み方が適切でなければ、危惧していた通り、嫌な思いをさせてしまうこともあります。
頼み事が上手にできるようになりましょう。
頼むときの4ステップ
(1)相手の状況を確認する
(2)しっかり相手の方を向く、申し訳なさそうにするなど、非言語的メッセージを合わせる。
(3)頼みたいことを、「私メッセージ」と共に伝える
(4)OKであればお礼や気持ちを、NGであれば謝罪や代案などを伝える。
私メッセージ(アイメッセージ)とは、自分の気持ちや感じ方を伝えることで、相手を責めるニュアンスを含めない言い方です。
・仕事を手伝ってくれると助かる
・○○を貸してくれると嬉しい
このように、頼みたいことを相手がしてくれると、「自分は」どんな気持ちになるかを伝えることで、やんわりと頼むことが可能です。