コミュニケーション「気になるニュース」/認知行動療法講座「認知と感情」
コミュニケーションプログラム
火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行います。
働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。
雑談によってお互いのことを知っていき、関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。
今回のテーマは「気になっているニュース」です。
本日のコミュニケーション講座では最近の気になっているニュースについて発表して頂きました。
色々なニュースについて興味を持っていただけると雑談しやすいですよね!
- ビックフットは実はアメリカグマ?
- カボスちゃんの値段が4億円
- ちいかわ作者が入院
- 「ゆとりですがなにか」が映画化
いずれも今後も気になる内容でしたね!
引き続きスムーズな雑談をするためにも質問の仕方に工夫や日ごろから話題の収集も心掛けていきましょう!
認知行動療法講座
前回の認知行動療法講座では、新たなスキーマを見つけた後に、古いスキーマと決別するための方法を紹介しました。
今回からは、新規の利用者のみなさんと共に、改めて認知行動療法を身に着けていきます。
認知と行動
「認知行動療法」に含まれるうち、「行動」はなんとなくわかるけど、「認知」ってなに?という人も多いのではないでしょうか。
認知行動療法において、認知とは「ものごとの捉え方」を指す言葉として使われています。
と、言ってもまだわかりにくいと思うので、1つ例を出してみましょう。
あなたは、ある日の夜に友人にメールを送りました。
しかし、翌日になっても返信がありません。
さて、こんなことがあったとしたら、あなたはどんな風に考えますか?
「友人に嫌われてしまったんじゃないか」と思ってしまうでしょうか。
それとも、「人に嫌われてしまうようなメールを出すなんて、自分はダメなヤツだ」と自分を責めてしまうでしょうか。
はたまた、「どうしてさっさと返事を寄越さないんだ!」と考えるでしょうか。
「すでに寝ていて気付かなかったのだろう」と捉えて、気にしない人もいるかもしれません。
上記の「」で囲んである部分が、認知行動療法における”認知”です。
例を出した通り、認知は、1つしかないわけではなく、人によって違ってきます。
そして、どのような認知が浮かんできたかが、その場面において浮かんでくる”感情”に影響を及ぼします。
そのために、同じ状況であったとしても、人によって違った気持ちになるのですね。
先ほどの例であれば、
「友人に嫌われてしまったんじゃないか」→不安、恐怖
「人に嫌われてしまうようなメールを出すなんて、自分はダメなヤツだ」→落ち込み、自己嫌悪
「どうしてさっさと返事を寄越さないんだ!」→怒り、イライラ
「すでに寝ていて気付かなかったのだろう」→冷静、落ち着き
といったところでしょうか。
状況をどのように認知するかは、世界がどのように見えているかと言い換えてもいいかもしれません。
そして、認知が影響するのは感情だけではなく、その後に取る行動すらも変わっていくのです。