就活SST「”主張”ではなく”提案”する」
新聞読解「インフレで消費どう変化?」
以下、記事の要約です。
かねて消費行動は二極化が進んでいるといわれますが、その傾向がより鮮明になっているようです。
ファミリーマートの細見研介社長は2023年2月期決算発表の場で、インフレの影響についてこう説明しました。
「弁当より価格の安いおむすびが売れ、おむすびでは高価格帯が売れている。一方で、おむすびの真ん中の価格帯は比較的スローになっている」
このテーマについての利用者さんの意見
- 大手企業の商品とその他企業の商品の間に品質の差がなくなってきた。
- 現状はインフレーションというよりスタグフレーションになってしまっていると感じる。
- 消費者の目が肥えてきたので、ごまかしが通用しなくなった。
物価の上昇を意識してお金を使う必要がありますね・・・!
就活SST
前回は、人になにかを伝えたいときの重要なポイントである、「核を明確にする」ということについての話をしました。
今回も人に伝えるときのポイントとして、「”主張”ではなく”提案”する」ことの重要性について紹介します。
“主張”ではなく”提案”する
なにかを伝えたい、というときに、相手と自分で考え方が異なるというのは良くある話です。
そんなとき、自分の言いたいことだけを一方的に伝えようとすると、トラブルの原因となってしまいます。
意見が食い違う場面において、自分の意見を主張したいのであれば、相手の話を最後まで聞いてから伝えることが大切です。
意見が違うときの伝え方
1つ例を出しましょう。
Aさんは、ノー残業デーは残業をしないで全員が帰るようにしたいと考えています。
一方でノー残業デーも残って仕事をしたいと考えているBさんから、以下の発言がありました。
「ノー残業デーであっても、私は早く帰ってもやることがないので、残って仕事がしたいんです」
さて、Aさんの返答として、望ましいのは以下のうちどれでしょうか。
①「普通はノー残業デーって言ったら全員帰るものだよね?どうしてそうしないの!?」
②「そうは言っても、ノー残業デーは全員帰らないといけないんだよ」
③「Bさんはノー残業デーでも仕事を頑張ろうと思ってくれているんだね。私は、ノー残業デーには全員が帰るようにしたいと思っているんだけど、どうかな?」
①の言い方に含まれている、”普通”という表現は要注意です。
自分と相手の考え方や価値観が異なっているようですが、この時、「自分が正しく、相手が間違っている」根拠はありません。
にも拘らず、自分の考えは普通だが、相手のは普通じゃない、と真っ向から否定してしまっているので、非常に悪い印象を与えてしまうでしょう。
同じように、「一般的に」「常識的に」といったワードも注意が必要です。
②についでも、「そうは言っても」という表現に、「あなたの意見は受け入れません」という意思表示が含まれてしまっています。
そのため、考え方を蔑ろにされたと感じてしまい、良い印象にはならないでしょう。
③は、相手の考えを受け止めた上で自分の考えを伝える言い方です。
このような伝え方をした上で、相手がどうしてそのような意見を持っているのか?を考えていくのが重要です。
残って仕事がしたいのが仕事が終わらないためであるならば、ノー残業デーに残らずとも終わるような仕事配分を相談すれば解決するかもしれません。
もしも家に早く帰ることを避けたい理由があるのであれば、会社に残る以外の行き先をオススメすれば、変わるかもしれません。