コミュニケーション「気になるニュース」/認知行動療法講座「自動思考と認知の歪み」
コミュニケーションプログラム
火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行います。
働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。
雑談によってお互いのことを知っていき、関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。
今回のテーマは「気になっているニュース」です。
本日のコミュニケーション講座では最近の気になっているニュースについて発表して頂きました。
色々なニュースについて興味を持っていただけると雑談しやすいですよね!
- 吉野ヶ里遺跡で新たに見つかった石棺
- リモートを活用したエスモグラフィー
- 日本最古の週刊誌が5月末で休刊
- 最近行ったラーメン店の紹介
いずれも今後も気になる内容でしたね!
引き続きスムーズな雑談をするためにも質問の仕方に工夫や日ごろから話題の収集も心掛けていきましょう!
認知行動療法講座
前回の講座では、コラム法の最初の一歩として、「3つのコラム」について紹介しました。
今回は、自動思考に含まれる”認知の歪み”についてお話していきます。
自動思考と認知の歪み
イライラや憂うつに繋がってしまう考えは、物事の悪い面を注視することで起きてしまっていることが多くあります。
自動思考で浮かんできている考えは、あくまで自分の推測であり、無数の可能性の中の1つに過ぎません。
しかし、自分の考えが誤っている可能性など、普段は考えないものです。
そのために、例えば「メールが返ってこないのは、自分の書いた内容が悪かったからだ」と信じ込んで落ち込む、といったことが起きてしまうのです。
悪い影響を及ぼしてしまう自動思考には、”認知の歪み”と呼ばれる考え方が含まれている可能性が高いと考えられます。
以下に紹介する認知の歪みに当てはまっていないかどうか、チェックしてみましょう。
①白黒思考
曖昧な状態を許容できず、物事すべてを白か黒かと極端に二分して考えてしまう。
②極端な一般化
1度や2度起こっただけの失敗・悪い出来事を、常に当然のごとく起きるコトだと思いこむ。
③心のフィルター
ものごとの良い部分をまるで意識できなくなり、悪いことばかりを思い出してしまう。
目の前にキレイな景色が広がっていても、ほんの小さなゴミが落ちていたら、それしか目に入らなくなる状態。
④マイナス化思考
良い部分を遮断する心のフィルターに対して、マイナス化思考は良いことを良いと考えられなくしたり、良いことを悪いことに置き換えてしまう。
⑤結論への飛躍
明確な根拠がないにも関わらず結論付けてしまう。“心の読みすぎ”と”先読みの誤り”に分類できる。
・心の読みすぎ
人の断片的な行動や発言で、その人がどう思っているかを決めつけてしまう。
・先読みの誤り
だれにもわかるはずがない将来を決めつけてしまう。
⑥過大評価・過小評価
自分の失敗や悪いところを必要以上に大きく、自分の成功や良いところを極端に小さく考える。
あるいは他人の場合はその逆に考える。
⑦情緒的な理由付け
その時の自分の感情に基づいて現実を判断する。
⑧べき思考
「こうするべきだ」「ああするべきではなかった」と過去を思い出して悔やんだり自分の行動を自分で制限したりする。
自分で考えた基準を絶対のものとして考える。
⑨レッテル貼り
自分や他人に柔軟性のないイメージを創り上げて、そのイメージを固定してしまう。
⑩自己関連付け
何か悪いことが起きると、それが自分に関係なくとも自分のせいであると責める。