新聞読解「外国人1割の時代」/ PC講座「ビジネス文書とは?② ~頭語・結語、時候・感謝のあいさつ、敬語表現~」

新聞読解「外国人1割の時代」

以下、記事の要約です。

日本で暮らす外国人は40年余りで人口の1割を超す。

今の4倍に高まり欧米並みとなる。現役世代に限れば25年後にそうした状況となる。

もはや外ではなく内の人。

学校や職場で様々な言語が交わされ、日本語だけが「公用語」ではいられない。

このテーマについての利用者さんの意見

  • お互いが寄り添う必要あり。
  • 外は自国のルールに従ってと強め。
  • 日本が合わせる風習。
  • 色々な言語を覚える必要。

今後も外国人が一定の水準の日本語学習ができる仕組みが必要になりそうですね!

PC講座「ビジネス文書とは?② ~頭語・結語、時候・感謝のあいさつ、敬語表現~」

PC講座では各自の進度に合わせて学習をすることができます。

パソコン初心者の方は画面の見方、マウスの使い方、タイピングといった基本操作を学習。

慣れてきた方や経験者の方は、様々なソフトを使って実践問題。

自分のペースで慣れていきながら、確実にスキルを身に着けていくことができます。

今週は、先週の「ビジネス文書」について、中身をもう少し詳しくみていきましょう!

1 頭語(とうご)と結語(けつご)

ビジネス文書の場合、前文に「拝啓・前略・拝復」などの「頭語(とうご)」から書き始めるのが一般的です。

また、頭語は末文(まつぶん)の最後に書く「結語(けつご)」と対にして、組み合わせて使います。

例えば、「拝啓-敬具」、「前略-草々」、「拝復-敬具」などです。

しかし社内文書では、頭語を省略して用件から始めるなど、いきなり主文(本文)から始めて用件を書くのが原則です。

頭語と結語は、以下の6つを使い分けます。

① 一般的な文書

拝啓(はいけい)-敬具(けいぐ)/拝呈(はいてい)-敬白(けいはく)/
啓上(けいじょう)-拝具(はいぐ)

② あらたまった文書

謹啓(きんけい)-謹言(きんげん)/謹呈(きんてい)-敬白(けいはく)/
恭啓(きょうけい)-謹言(きんげん)

③ 前文を省略する場合

前略(ぜんりゃく)-草々(そうそう)/冠省(かんしょう)-早々(そうそう)/
略啓(りゃくけい)-不一(ふいつ)

④ 急ぎの場合

急啓(きゅうけい)-草々(そうそう)/急呈(きゅうてい)-敬具(けいぐ)/
急白(きゅうはく)-拝具(はいぐ)

⑤ 一般的な返信

拝復(はいふく)-敬具(けいぐ)/復啓(ふくけい)-敬白(けいはく)/
謹復(きんぷく)-敬白(けいはく)/

⑥ 一般的な再信

再啓(さいけい)-敬具(けいぐ)/追啓(ついてい)-敬白(けいはく)/
再呈(さいてい)-拝具(はいぐ)

頭語と結語は、さまざまな種類があって、使い方に迷うかもしれませんが、基本的にはどれも相手への敬意を示すための言葉です。
作成する文書の内容や、送付する相手との関係性を踏まえて、頭語・結語を使いましょう。

2 時候・感謝のあいさつ

頭語の次、前文に書くのが「時候のあいさつ」と「感謝のあいさつ」です。

「新緑の候」「残暑の候」など、季節や天候に応じて季節感を表現する言葉で、ビジネス文書ではかしこまった表現(漢語調)や、個人的に挨拶状を送る場合は、口語こうご調を記載することがあります。

また、季節を問わない「時下」を使うことも多いです。

時候のあいさつは「~の候」のあとに

「貴社ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。」
「貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。」
「時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。」

などを記載するのが一般的です。

「時候のあいさつ」「感謝のあいさつ」ともに、いくつかの定型文があり、Wordなどの文書作成ソフトには、「あいさつ文」の機能があるものもあるため、活用してください。

【1月の時候のあいさつ】

・寒冷の候 ・厳冬の候 ・厳寒の候 ・新春の候 ・初春の候 ・晩冬の候 ・大寒の候
・寒気厳しき折から ・日ごとに寒さが増してまいります

【2月の時候のあいさつ】

・余寒の候 ・向春の候 ・梅花の候 ・立春の候 ・雨水の候 ・春寒の候 ・解氷の候
・立春とは名ばかりの寒い日が続きます ・寒さの中にも春の兆しが感じれられるようになり

【3月の時候のあいさつ】

・早春の候 ・浅春の候 ・春分の候 ・春暖の候 ・春陽の候
・春まだ浅い今日このごろ ・暑さ寒さも彼岸までと申しますが

【4月の時候のあいさつ】

・陽春の候 ・仲春の候 ・春暖の候 ・麗春の候 (桜の咲く時期)・桜花の候
・花の盛りもいつしか過ぎ、葉桜の季節を迎えました ・桜の花のたよりが聞かれるころとなりました

【5月の時候のあいさつ】

・新緑の候 ・若葉の候 ・薫風の候 ・惜春の候 ・立夏の候
・新緑の香りがすがすがしい季節となりました ・風薫る季節となりました

【6月の時候のあいさつ】

・初夏の候 ・薄暑の候 ・短夜の候 ・向暑の候 (梅雨の時期)・入梅の候 ・梅雨の候 ・長雨の候
・衣替えの季節となりました ・梅雨明けが待たれる今日このごろ

【7月の時候のあいさつ】

・盛夏の候 ・猛暑の候 ・向暑の候 ・小暑の候 ・酷暑の候 ・炎暑の候 ・大暑の候
・梅雨明けの暑さはひとしおに感じられますが ・海や山が恋しい季節となりました

【8月の時候のあいさつ】

・暮夏の候 ・晩夏の候 ・猛暑の候 ・立秋の候 ・残暑の候 ・残炎の候 ・秋暑の候 ・初秋の候
・立秋とは名ばかりの暑い日が続きますが ・残暑厳しき折ですが

【9月の時候のあいさつ】

・初秋の候 ・新涼の候 ・新秋の候 ・爽秋の候 ・秋晴の候 ・秋分の候 ・秋冷の候
・九月に入ったとはいえ、厳しい残暑が続いております ・秋風が心地よい時節となりました

【10月の時候のあいさつ】

・仲秋の候 ・清秋の候 ・秋冷の候 ・秋晴の候 ・秋涼の候 ・秋雨の候 ・錦秋の候 ・紅葉の候
・秋晴れのさわやかな日が続いております ・木々の葉も色づいてまいりました

【11月の時候のあいさつ】

・向寒の候 ・深冷の候 ・晩秋の候 ・深秋の候 ・暮秋の候 ・立冬の候 ・初冬の候 ・小雪の候
・落ち葉が風に舞う季節となりました ・おだやかな小春日和が続いておりますが、

【12月の時候のあいさつ】

・師走の候 ・寒冷の候 ・歳末の候 ・歳晩の候
・吹く風の冷たさが身に染みる年の瀬 ・今年も残すところわずかとなりました

【感謝のあいさつ】

・平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
・平素は格別のご厚誼にあずかり、厚く御礼申し上げます。
・平素は格別のお引き立てをいただき、厚く御礼申し上げます。
・過分なるご厚情を賜り、心よりお礼申し上げます。
・ひとかたならぬご厚意に心よりお礼申し上げます。
など…。

3 敬語表現

ビジネス文書に使われる敬語は、次の3つに分類されます。

① 尊敬語

尊敬語の「尊」は身分が高い、「敬」は相手をうやまうという意味があります。
目上の人や、自分より立場が上の人をうやまい、相手を立てる気持ちを表す敬語。
社長、上司など自分より目上の他人が主語になります。

② 謙譲語

「謙」にはへりくだる、「譲」は相手に譲るという意味があります。
謙譲語は尊敬語のように相手を高めるのではなく、自分がへりくだることで相手を立て、敬意を表す敬語です。
「今からそちらへ伺います」など、自分や自分の家族、親戚などが主語になる時に使います。

③ 丁寧語

尊敬語や謙譲語と同じ敬語の一つで、誰に対しても使えます。
「それは誤解です」「学校へ行きます」などの語尾に「です」「ます」を付けたり、「お料理」「ご祝儀」などの言葉の先頭に「お」「ご」を付けて、言い回しを丁寧にします。

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