祝日プログラム「ネガティブな感情を受け入れる」

祝日プログラム

本日は、就労移行支援事業所 リスタートの祝日開所日です。

祝日特別プログラムとして、ネガティブな感情との付き合い方について考えました。

ネガティブな感情を受け入れる

「怒り」や「不安」、「憂うつ」など、いわゆる「ネガティブ」な感情を抱くことに抵抗がある人は多いでしょう。

「人間としてそのような感情を抱くものではない」「ネガティブな感情を抱くなんて、人間として小さい」といったように考えているかもしれません。

しかし、感情というものは、ポジティブなものにもネガティブなものにも意味があるものです。

怒りを覚えているのであれば、「自分が困った状況におかれている」というサインですし、不安が強いなら、「安全が確保されていないので準備をする必要がある」ということ。

憂うつな気持ちなのであれば、「消耗しているので回復に努めるタイミング」であるということでしょう。

このように、ネガティブな感情とは、自分を守ったり、状況をより良く変えたりしていくための気づきを得たりするのに必要なものなのです。

これらは、熱いものに触れば「熱い!」と咄嗟に手を引っ込め、画鋲を踏めば「痛い!」と感じて消毒や手当をするというのとまったく同じこと。

“ネガティブ”という言葉の響きから、まるで感じてはいけないもののように思えるかもしれませんが、むしろこれらの感情があるからこそ、現状に気が付き、対策をしていくことができるのです。

それでいいと自分を認める

人それぞれ、生まれ持ったものも違えば、幼少期の環境も、周りの人たちの価値観やライフスタイルも、経験してきたことも、まるで違うものです。

で、あるならば、自分と他者が違うのも当然のこと。

親が満足に子とコミュニケーションを取ってくれない家庭で育てば、コミュニケーションが苦手なまま大人になることもあるでしょう。

親がため息をついて、「私が失望していることを察して努力してよ」とプレッシャーをかけてくるような経験を重ねてきたのであれば、「人は他人の気持ちを察しないといけない。それができない自分はダメだ」と思うようになるでしょう。

どのような状態であったとしても、今の自分自身とは、「そのような体験をしてきたのなら、当然そうなる」という、”当たり前の現在”なのです。

大事なのは、今の自分を「これでよい」「こうであって当然だ」と受け入れること。

今の自分を否定していては、そこから変化するのも無理な話です。

「今の自分はこれで良いのだ」と受け入れられて初めて、「でも、できればこうなっていきたいな」というように、より生きやすい自分へと変化を目指していくことができるのです。

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