お盆プログラム「無意識な束縛に注意」
お盆プログラム
今日から3日間、就労移行支援事業所 リスタートは、お盆開所ということで、特別連続プログラムをやっていきます。
今回はその第一回目ということで、他者に嫌われてしまう、無意識の「束縛」について考えていきます。
無意識な束縛に注意
「ネガティブな人は嫌われる」と考えている人は多いでしょう。
しかし、人間つらいことも落ち込むときも当然あるもの。
実は、ネガティブであることがイコール嫌われる原因になるわけではありません。
では、なぜこのようなイメージがあるのでしょうか。
その正体は、相手に対する”束縛”にあります。
例えば、あなたが誰かに「私って価値のない人間なんです」と言われたら、どのように返すでしょうか。
よほど相手が嫌いで仕方ないというのでもなければ、「確かにそうですよね」なんて答える人は、まずいないでしょう。
実はこの質問は、「そんなことないよ」といった返答を、強制的に引き出してしまいます。
このような、相手の行動を強制するコミュニケーションのことを「外的コントロール」と呼び、相手に悪印象を与えてしまいます。
厳しい言い方をすれば、「相手をどかすために舌打ちをする」「自分のやり方に合わせさせるために怒鳴りつける」のと、本質的には同じ、攻撃的な行為なのです。
とあるアンケートによれば、「嫌われる発言」の上位として、「私なんてかわいくないよー」というコメントが挙がったそうです。
自分の外見に自信がない人は多くいますし、一見すれば共感を呼びそうな発言なのですが、実際には「そんなことないよ」という発言を強制的に引き出す、”束縛”する言葉なのです。
つまり、問題なのはネガティブであることではなく、「自分の評価を唯一の真実であるかのように相手に押し付ける」こと。
対処法としては、一言”自分の感情”を付け加えることで、自分の評価ではなく、気持ちを伝える話し方にすることです。
「私って価値のない人間ないじゃないかと思って落ち込んでるんです」
「私、可愛くないから、○○ちゃんみたいな人が羨ましいんだ」
なんて話し方にするだけでも、相手は1つの回答を強制されることがなくなり、話やすくなるでしょう。