祝日プログラム「べき思考から怒りのツボを知る」

祝日プログラム

本日は、就労移行支援事業所 リスタートの祝日開所日です。

祝日開所プログラムとして、今回は”べき思考”に注目し、自分の怒りのツボを探しました。

怒りの感情をコントロールするため大切なのは、自分が怒りを感じやすい場面を知ることです。

怒りを発生させたり、沸いて来た怒りをさらにエスカレートさせたりする原因となる考え方を探してみましょう。

べき思考と怒り

そもそも、怒りの感情とはどのような時に浮かんでくるのでしょうか。

怒りは、自分自身を守るために発揮される感情です。

肉体的な危険だけでなく、「守って欲しいと思っているマイルール」を破られたときにも、この感情が浮かびます。

この、自分にとってのルールを見つけるためには、「べき」に注目することが有効です。

例えば、「ミスをしたらすぐに謝るべき」と考えていたら、ミスをしたのに謝らない人を見たら、すぐに怒りの感情が沸いてくるでしょう。

「新入社員は謙虚でいるべき」と考えているならば、謙虚な姿勢を見せない新入社員にイライラするはずです。

このように、怒りを感じたときには、必ずその場面で破られてしまった”べき思考”があるはずです。

このべき思考を見つけられたら、次の2つのポイントをチェックしてみてください。

① その考え方は集団全体で共有されているものか?
② 集団が機能するために役立つ考え方か?

そのべき思考は、自分の所属する集団で共有されているものなのでしょうか?

「周囲の人間は気にしていないが、自分は気にしている」ことは、個人的な価値観に基づく考えであり、周囲の人にとっても変えて欲しい内容ではないかもしれません。

また、共有されている考え方であった場合、集団のために役に立つ考えなのかどうかもチェックが必要です。

自分には気になることでも、周囲の人間にとってそうでないのであれば、「自分はこう考える。しかし、周囲にはそう考えない人もいる」というように自分と周囲の境界を確認し、違う考え方があることを受け入れ、尊重する必要があります。

とはいえ、周囲の人間と共通していなくとも、自分にとって耐え難いのでやめてほしいことも中にはあるでしょう。

そのような場合には、無理やり自分にあわさせるのではなく、変えていくことができないか、周囲と相談するようにしてください。

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