土曜プログラム「悲しみへの対処」
土曜プログラム
本日は、就労移行支援事業所 リスタートの土曜開所日です。
土曜開所プログラムとして、今回は”悲しみ”の感情への対処法を考えていきます。
悲しみへの対処
悲しい気持ちのとき、自分の置かれた状況を俯瞰して判断するのは難しいものです。
普段であれば客観的に考えられるようなことも見え方が変わってしまうので、必要なサポートを求められないこともあるかもしれません。
本来なら対処する方法がわかっていたとしても、取るべき行動が取れず、どうにもならなくなってしまうこともあり得ます。
悲しみとは、「自分の大事なものを失った」ときに、それを受け入れて、次の行動に移るための感情です。
大切なものを失うなんてことは、経験しないのが一番ですが、時にはどうしようもないこともあるでしょう。
そのような時、悲しみの感情によって自分が失ったことに気づき、その原因を探したり、対処したりすることができるのです。
悲しみを引き起こす原因となる「失ってしまった大事なもの」の例として、以下を挙げることができます。
① 夢や理想
例:「自分がやりたいこととは違う仕事を指示された」「トップ変更で望まない方向にビジョンが変更された」
② 仕事
例:「担当していたプロジェクトを途中で離れなければならない」
③ 周囲からの評価
例:「仕事をしても誰からも評価されない」「ちょっとしたミスで激しく責められた」
④ 才能や能力
例:「やりたいことをやるための能力が足りないと気づいた」「同僚よりも劣っていると感じた」
⑤ 時間
例:「忙しくて家族や友人と過ごす時間が取れない」「自分がやりたいことに費やす時間がない」
⑥ 関係
例:「仲の良かった上司の異動」「単身赴任で家族と離れて暮らす」「離婚や別れ」
⑦ 健康
例:「体調を崩した」「無理が利かなくなった」
⑧ 価値観
「会社や上司と価値観が合わず、否定された」など
⑨ 結果や成果
「一生懸命やっても、なかなか結果や成果に結びつかない」など
なくしたものを取り戻すには
自分の状態に気づくことができたら、その大切なものが「すでに失われてしまって取り戻せない」のか、「取り戻せる可能性がある」のかを考えてください。
それが取り戻せないものであるならば、悲しみ、時間をかけて受け入れて、次に繋げていくしかありません。
しかし、まだ取り戻せる可能性があるのであれば、取り戻すための行動を起こすこともできるでしょう。