就活SST「選択理論の実践 ~同期の出世に悩んでいる~」
新聞読解「ドラッグストア、なぜ再編?」
以下記事の要約です。
経済産業省の商業動態統計をみると、2022年のドラッグストアの商品販売額は、7兆7087億円となり前半比で5.5%増えました。
新型コロナウイルス禍の特需の反動があった21年は例外ですが、前年との比較ができる15年以降、順調に伸びています。
今年の上半期は7.7%伸びました。
食品のほか、市販薬や大衆薬ともよばれる「OTC医薬品」などがけん引しています。
このテーマについての利用者さんの意見
- 合併の結果店舗数が減ると、消費者としては困ることもある。
- 安価で食品が手に入るのは、薬を買いに行くついでに必要な買い物が済ませられて助かる。
- 順調に行っているにも拘らず、さらに先を見据えた経営であると感じた。
- PBに力を入れていくようなので、先が気になる。
適度な競争によって、利用のしやすい店舗が増えていくと嬉しいですね!
就活SST
今回も引き続き、サンプルのシチュエーションで、選択理論の練習をしていきます。
同期が先に出世してしまい、悩んでいる。
UさんはWeb広告やWebサービスを提供するIT系企業で営業の仕事をしています。
ベンチャー気質の残る企業で、昇進昇格は成果によるところが大きく、数年で課長になることも可能な制度をとっています。
Uさんも、実力次第で出世できることに魅力を感じて入社しました。
Uさんが新卒で入社して5年経ち、ちらほらと主任、係長と出世する同期が現れ始めました。
Uさんはそれに対して焦りを感じ、自分にはこの会社で価値がないのではないかという考えが頭をもたげています。
もしもあなたがUさんだとしたら、選択理論を使ってどのように考えることで、モチベーションを保って働き続けることができるでしょうか。
ポイントは以下の3点です。
①:Uさんの満たされていない欲求を把握すること
②:欲求が満たされない原因となっている考え方に気づくこと。
③:焦点を変えることで、欲求を満たせるようにすること。
選択理論で考える
ポイント①:Uさんの満たされていない欲求を把握する
このケースにおいて満たされていない欲求は、力の欲求であると考えられます。
他者と自分を比較してしまうことによって、劣等感を感じてしまい、「認められたい」「競争で勝ちたい」といった力の欲求が満たせない状態になってしまっているようです。
ポイント②:欲求が満たされない原因となっている考え方に気づく
「自分には価値がないのではないか」というのは、Uさんの主観によるものです。
同期が先に出世していくというのは客観的事実かもしれませんが、「自分に価値がない」ということと同義ではありません。
つまり、欲求が満たされないのは「同期が出世しているから」ではなく、「自分が価値がないと思い込んでいるから」なのです。
他者と比較するのではなく、これまでにやってきたことや、5年前と今の自分を比較することで、身についたスキルやできるようになったことに目を向けることが重要です。
ポイント③:焦点を変えることで、欲求を満たせるようにする
他人に焦点を当ててわかるのは、その人と自分を比べてどちらのほうが劣っているか、優れているかという主観的な事実でしかありません。
他者の行いは「コントロールができない出来事」であるため、そこに焦点を向ける限り、欲求が満たされない苦しさが続いてしまいます。
他者と比較するのではなく、自分自身の未来に焦点を向けることが、行為と思考をコントロールするコツです。
他者と比べてどうかではなく、自分自身がどうなりたいかを考えることで、創造性の働きによりそれを実現するための行為と思考を選択していくことができます。
自分がなりたい姿を見据え、そのために実行に移せるようなプランを用意することで、自分自身を効果的にコントロールできるはずです。