コミュニケーション「気になるニュース」/認知行動療法講座「自動思考から”認知の歪み”を探す」
コミュニケーションプログラム
火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行います。
働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。
雑談によってお互いのことを知っていき、関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。
今回のテーマは「気になっているニュース」です。
本日のコミュニケーション講座では最近の気になっているニュースについて発表して頂きました。
色々なニュースについて興味を持っていただけると雑談しやすいですよね!
- 香水の正しいつけ方
- 大麻グミの迅速な禁止制定
- メキシコの議会で発表された宇宙人のものとされるミイラ
いずれも今後も気になる内容でしたね!
引き続きスムーズな雑談をするためにも質問の仕方に工夫や日ごろから話題の収集も心掛けていきましょう!
認知行動療法講座
前回は、コラム法の第1歩として、自動思考を見つけるための最初の”3つのコラム”について紹介しました。
今回は、3つのコラムで見つけた自動思考をチェックし、”認知の歪み”を探していきます。
自動思考から”認知の歪み”を探す
前回、状況と、その時に浮かんだ気持ちから、自動思考を見つける方法についてお伝えしました。
落ち込み、不安、イライラなど、ネガティブな気持ちが出てきてしまう時は、多くの場合、物事の悪い側面ばかりを見て、ネガティブな予測をしてしまっています。
しかし、自動思考は自分の頭の中で考えたことに過ぎないため、すべては”予測”でしかないのです。
それ以外の可能性に目を向けず、こうに違いないのだ、と決めつけてしまうことで、どんどんとネガティブな思考と気持ちの悪循環に陥ってしまいます。
認知行動療法では、そのような悪い影響を与える自動思考を、10個のパターンにまとめています。
3つのコラムで自動思考が見つかったら、以下のネガティブな予測に基づく思い込み(認知の歪み)が含まれていないか、チェックしてみましょう。
10の認知の歪み
①白黒思考
曖昧な状態を許容できず、物事すべてを白か黒かと極端に二分して考えてしまう。
②極端な一般化
1度や2度起こっただけの失敗・悪い出来事を、常に当然のごとく起きるコトだと思いこむ。
③心のフィルター
ものごとの良い部分をまるで意識できなくなり、悪いことばかりを思い出してしまう。
④マイナス化思考
良い部分を遮断する心のフィルターに対して、マイナス化思考は良いことを良いと考えられなくしたり、良いことを悪いことに置き換えてしまう。
⑤結論への飛躍
明確な根拠がないにも関わらず結論付けてしまう。“心の読みすぎ”と”先読みの誤り”に分類できる。
・心の読みすぎ
人の断片的な行動や発言で、その人がどう思っているかを決めつけてしまう。
・先読みの誤り
だれにもわかるはずがない将来を決めつけてしまう。
⑥過大評価・過小評価
自分の失敗や悪いところを必要以上に大きく、自分の成功や良いところを極端に小さく考える。
あるいは他人の場合はその逆に考える。
⑦情緒的な理由付け
その時の自分の感情に基づいて現実を判断する。
⑧べき思考
「こうするべきだ」「ああするべきではなかった」と過去を思い出して悔やんだり自分の行動を自分で制限したりする。
自分で考えた基準を絶対のものとして考える。
⑨レッテル貼り
自分や他人に柔軟性のないイメージを創り上げて、そのイメージを固定してしまう。
⑩自己関連付け
何か悪いことが起きると、それが自分に関係なくとも自分のせいであると責める。