自己分析「自分を変える」
自己分析講座
前回は、客観的に自分の思考を認知する”メタ認知”について紹介しました。
今回は、自分自身を変えていくことについて考えていきます。
自分を変える
自己分析講座の目的は、大きく分けて2つあります。
まず1つは、自分を理解することで、他者に自分のことを説明できるようになること。
特に就職活動において、得意、苦手や必要な配慮を具体的に伝えられることは重要です。
もう1つの目標は、自分自身の、生きづらくしている考え方を変えること。
これまでのプログラムの中で、自分自身の嫌いな部分や、やりたいことをやるのを邪魔している考え方が、今に至るまでの様々な経験によって培われてきていると話してきました。
今の自分ができた原因は、周囲の環境や、特定の誰かの行動にあったかもしれません。
しかし、過去を悔やんだり、誰かを恨んだりしても、今の自分の苦しさは何も変わりません。
だからといって、これから先出会う人たちが自分の望むように関わってくれるように願ったとしても、思い通りにはならないでしょう。
大事なのは、自分を生きづらくしている考えを、自分で変えることなのです。
言って欲しかった言葉を考える
前回、メタ認知で、自分が考えていることを考える方法について話しました。
メタ認知を用いることで、日常生活の中で、自分で自分に対して投げかけている言葉が見えてきます。
その中に、
「違う」「そうじゃない」「ダメだなぁ」「なんでできないの?」「バカなの?」「ムリだよ」「どうせできないよ」「失敗したらどうするの?」
といった、否定的な言葉はありませんでしたか?
落ち込んでしまったり、不安に思ってしまったりするとき、このような言葉を心の中で使っていたとしたら、
自分を苦しめているあなたの「敵」は、あなた自身なのです。
過去に体験した出来事によって作られた自分自身の考え方によって、自分で自分を傷つけたり、動けなくしたりしてしまっているのでしょう。
この状態から脱却するためには、自分を傷つける自分の言葉に対して反論していく必要があります。
そのためのヒントは、自分が「本当に言って欲しかった言葉」の中にあります。