コミュニケーション「気になるニュース」/認知行動療法講座「認知の歪みを見つける」
コミュニケーションプログラム
火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行います。
働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。
雑談によってお互いのことを知っていき、関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。
今回のテーマは「気になっているニュース」です。
本日のコミュニケーション講座では最近の気になっているニュースについて発表して頂きました。
色々なニュースについて興味を持っていただけると雑談しやすいですよね!
- イエメン沖でタンカーが海賊に拿捕
- イーロン・マスク氏のイスラエル訪問
- 沖縄に大型テーマパーク「JUNGLIA」建設
いずれも今後も気になる内容でしたね!
引き続きスムーズな雑談をするためにも質問の仕方に工夫や日ごろから話題の収集も心掛けていきましょう!
認知行動療法講座
前回は、3つのコラムで見つけた自動思考をチェックし、”認知の歪み”を探す方法についてお伝えしました。
今回は、いくつかのサンプルを用いて、自動思考をチェックする練習をしていきます。
認知の歪みを見つける
認知の歪みを見つける練習をしていきます。
以下のシーンにおいて、含まれると思う認知の歪みを選んでください。
また、認知の歪みを含まない思考についても、合わせて考えていきましょう。
仕事でミスをしてしまった
状況:取引先に渡す書類にミスがあり、上司に呼ばれて「ここが間違っているから、いますぐ修正して再提出するように」と、みんなの前で注意された。
自動思考A「また失敗してしまった。どうして自分はこうダメな人間なんだろう」
感情:憂うつ、無力感
自分の失敗を極端に受け取って、そのことだけで自分をダメ人間と決めつけています。
このように、自分や他者を柔軟性のない表現で決めつけてしまうのは、レッテル貼りによるものでしょう。
レッテルを貼ってしまったために、ミスをしてしまったということだけにとらわれる状態を作り出してしまっています。
自動思考B「ささいなミスだし、みんなの前で注意することはないだろう!」
感情:屈辱感、怒り
「大したミスじゃないのにみんなの前で注意された」ことで、恥ずかしく感じたことが飛躍して、イライラから相手にあたってしまっています。
このように、自分が感じたことを根拠に結論付けようとしてしまうのは、情緒的な理由付けと言えます。
自動思考C「また怒られた。上司はきっと自分のことが嫌いなんだろう」
感情:悲しい、傷ついた
“また”と言っているように、以前にも怒られたことがあるのでしょう。
しかし、2度や3度怒られたとしても、それは「上司が自分のことを嫌っている」ことの根拠にはなりません。
にも拘らず、ネガティブな想像でいっぱいになってしまっている今の状態は、結論の飛躍 (心の読みすぎ)の影響です。
認知の歪みを含まない考え方の例
仕事をしていれば、ミスをまったくしないなんてことは現実的ではありませんし、それを指摘されるのも、残念ながら普通のことです。
自分のミスをネガティブに受け取ったり、相手の言動に感情的になったりするのではなく、その出来事が起きてよかったことに目を向けてみると良いでしょう。
今回であれば、「取引先にミスをした書類を送らなくて済んだ」という客観的な事実を受け止めることで、気持ちが楽になるはずです。
自分がミスをしたのは事実で、上司がそれを指摘するのは当たり前のこと。
起きた事実についてはしっかり受け止めた上で、ポジティブに向き合うようにしましょう。
考え方の例「取引先に渡す前に気づいてよかった。次に提出するときはもう一度見直そう」