コミュニケーション「気になるニュース」/認知行動療法講座「スキーマを見つける」
コミュニケーション「気になるニュース」
火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行っています。
働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。
雑談によってお互いのことを知っていき、関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。
今回のテーマは「気になっているニュース」です。
最近の気になっているニュースについて発表して頂きました。
色々なニュースについて興味を持っていただけると雑談しやすいですよね!
- 積雪での危険な場所について
- マイナ保険証とは
- ペンギン歩き
- 子育て支援金国民負担 月500円弱
いずれも今後も気になる内容でしたね!
引き続きスムーズな雑談をするために、質問の仕方に工夫や日ごろから話題の収集も心掛けていきましょう!
認知行動療法講座
前回は、認知行動療法の最終目的となる、”スキーマ”を変える方法についてお話しました。
今回は、自身の持つスキーマを見つける方法についてご紹介します。
スキーマを見つける
スキーマについておさらいしておきましょう。
スキーマとは、自分の中で前提となっている思い込みであり、どのような自動思考が浮かぶのかを決めているものです。
当たり前となっている考え方であるため、スキーマと異なる事が起きると、客観的な事実と異なる、歪んだ受け取り方をしてしまうことになります。
「外に出る前には服を着替える」「歩いているときは歩道を選ぶ」などといったスキーマであれば問題もないのですが、
自分に対して害を成すスキーマ「不適応的スキーマ」があると、自分の行動を制限されてしまったり、ネガティブな気持ちが浮かびやすくなってしまいます。
不適応的スキーマの例
以下に、代表的な不適応的スキーマの例を挙げます。
自分に当てはまっているものはないか、確認してみてください。
・自分はダメな人間だ。
・人はなんでも完璧にできないといけない。
・なんでも自分でやらないといけない。
・すべての人から愛されなくてはいけない。
・人は自分を利用するだけだ。
・人には弱みを見せてはいけない。
・少しでも失敗すれば、仕事は台無しになってしまう。
・人に自分の心の奥底を見られたら、その人は私のことが嫌いになる。
・すべての人から愛されなければ、私は決して幸せになれない。
・自分の気持ちを完全にコントロールできなければ、大変なことになってしまう。
・少しでも気を抜くと大変なことになる。
下向き矢印法でスキーマを見つける
自身のスキーマを見つける方法として、”下向き矢印法”という手法があります。
スキーマによって、どのような自動思考が浮かぶか決まる、ということは、裏を返せば、自動思考から遡っていくことで、自分の持つスキーマを見つけることができる、ということになります。
そのため、自動思考に注目してスキーマを見つけるのが下向き矢印法です。
まずは、コラム法と同じように、気持ちが動揺したり辛くなったりした状況を挙げて、その時の自動思考を書き出します。
実際に作成したコラムがあれば、それをそのまま使ってみると良いでしょう。
次に、その自動思考に対して下向きに矢印を引くと同時に自分に対して「それは何を意味するのか?」と質問を繰り返していきます。
「何を意味するも何も、とにかくそういうことなんだ」と、それ以上出て来なくなったら、それが自分の前提となる思い込み、つまりはスキーマであると考えられます。