休日プログラム「ストレスに対処する」
休日プログラム
本日は、就労移行支援事業所 リスタートの休日開所日です。
今日の休日プログラムでは、ストレスに対処するための方法についてお伝えします。
ネガティブな感情を受け入れる
ネガティブな感情を放置すると、心理的に落ち込むだけでなく、食欲低下や不眠などの身体的不調にも繋がりますし、生産力の低下やミスなどの行動面にも影響が出て、ますますストレスを増幅させてしまいます。
「イライラして眠れない」「心配事があって作業が進まない」といった状況を避けるためには、まず”自分の心の状態”に向き合う必要があります。
ネガティブな感情は、ほとんどの場合1つではなく、いくつもの感情が混じり合っています。
例として、「上司からの指示にストレスを感じた」という場面のネガティブな感情を考えてみると、以下のようなネガティブな感情が見つかります。
・上司の言い方がきつい→怒り、嫌悪感、悲しみ、傷ついた
・自分の苦手な仕事だった→不安、疲労感、やりたくない
・他の人はラクな仕事なのに→不満、不公平感、羨望
こういったモヤモヤについて、大事なのは否定するのではなく受け止めることです。
これは、それらの感情を仕方がないと諦めるということではなく、自分がその感情を持っているということを受け入れるということです。
自分が、こういったネガティブな感情を持っているということを否定してしまうと、解決しないモヤモヤとしていつまでも残り続けてしまいます。
自分の感じるネガティブな感情に気づき、受け止めることを意識してください。
コーピングを見つける
コーピングとは、「ストレスへの””意図的””な対処」のことです。
例えば、電車内でストレスを受けてしまったときには、「窓の外の景色を眺める」「音楽を聴く」「本を読む」等の行動で解消できるかもしれません。
ストレスを受け、ネガティブな感情が浮かんだら、そのまま放置するのでなく、その場でできる範囲のコーピングを行い、軽減することが大切です。
コーピングの例として、以下が挙げられます。
・呼吸法
お腹からゆっくり吸ってゆっくり吐く(腹式呼吸)など。場所を選ばず行える方法です。
・エクササイズ
ジョギング、水泳などの有酸素運動はストレス解消に有効です。また、大規模な運動が難しい場合には、少し歩いてみたり、ストレッチをしてみたりするのも良いでしょう。
・趣味や集中できる作業
好きなことや集中できることに没頭することができれば、ストレスは自然と減少していきます。
料理や楽器の演奏、カラオケなど、やりたいことややりやすいことを考えておきましょう。
認知行動療法を活用する
ネガティブな感情の多くは、自分の「思い込み」が原因となって生み出されています。
これを解決するためには、認知行動療法が有効です。
コーピングで解消しきれないストレスには、
・「コラム法」で自分の考えに含まれる自動思考を探し、それと変わる考えを見つけること。
・「アクションプラン」で行動することで新しい考え方を受け入れること。
を試してみてください。
また、最終的には「スキーマ」を変えていくことによって、ストレスを感じる状況そのものを減らしていくことができます。