出張講座『人間関係を円滑にするコミュニケーション術』

新聞読解「フィギュア 中古も『2倍』」

以下、記事の要約です。

日本のアニメやゲームのキャラクターをかたどったフィギュア(人形)の中古品が値上がりしている。

原材料の高騰などが新品の価格を押し上げているのに加え、映画のヒットに触発されて海外ファンが熱心に買い求めている。

このテーマについての利用者さんの意見

  • 海外の人に向けた市場の規模が非常に大きくて驚いた
  • 好きなキャラクターのタトゥーを掘る、という話から、日本との文化の違いを感じた
  • 転売問題への対処が必要だと改めて思った

日本で生まれたものを、本当に愛してくれている海外の方がいるというのはとても嬉しいですね!

出張講座『人間関係を円滑にするコミュニケーション術』

本日の午後は、新宿しろくまカウンセリングより、講師として臨床心理士、公認心理師、キャリアコンサルタント、産業カウンセラーの『安藤 沙織』先生をお招きし、出張講座を開催していただきました。

講座の内容について、一部をご紹介します!

コミュニケーション力とは何か

コミュニケーション力のある人、と聞くと、「明るい人」「面白い人」「社交的な人」なんてイメージがあるかもしれません。

しかし、必ずしもこういった力がコミュニケーション力というわけではありません。

コミュニケーションのために重要なことは、伝える力と受け取る力の2つです。

さらに、これらには、「言語情報」と「言語以外の情報」が含まれています。

今回は、この中でも特に、「言語情報」を「伝える」方法として、伝え方の技術(=アサーション)についての講座となります。

アサーションとは何か

アサーションとは、自分のことも、相手のことも大切にする自己表現、と言われるものです。

自己表現の方法は、大きく分けて3つに分類できます。

まず1つ目は「非主張的」です。

これは、相手のことを考えすぎてしまい、自分の気持ちや意見をいえない自己表現の形です。

2つ目は「攻撃的」です。

これは、非主張的とは反対に、自分の気持ちを押し付けてしまい、相手のことを考えていない自己表現の形です。

そして3つ目が「アサーティブ」です。

これは、相手の気持ちも考えつつも、自分の言いたいことはきちんと表現する、という自己表現の形です。

自分と違う意見であっても、頭ごなしに否定せずに受け止め、その上で自分はどう考えているか、表明することができます。

アサーティブになるには

世界人権宣言の第十九条には、「すべて人は、意見及び表現の自由に対する権利を有する」という表記があります。

この通り、人は誰でも、意見や表現を自由にして良い権利があります。

・先輩から誘われた飲み会は断ってはいけない
・人からやってもらったことに文句を言ってはいけない
・親の言うことは聞かないといけない

といった”思い込み”が、自己表現を制限してしまっていないか、考えてみてください。

大事なのは、自分の考えや行動、表現はすべて自分で決める権利があり、その結果に対する責任も自分にある、ということです。

“自己表現をしない”ことを自分で選択したのであれば、その結果について相手を責めるのは筋違いというものです。

例えば、相手の言うことを聞くことを自分で選んでおきながら、相手のせいだ、と考えてしまうのであれば、「言うことを聞かなければいけない」といった思い込みがあるのかもしれません。

アサーティブになるには、そもそも自分が何を思っているのかを自分自身で理解する必要があります。

非主張的なコミュニケーションの多い人は、自然と自分の気持ちよりも相手の気持ちを優先する癖がついてしまっているかもしれません。

特に、自分と相手で考えが異なるようなときには、自分の考えを押し付けるのでも、相手の考えをそのまま受け入れてしまうのでもなく、相手の考えを理解しようと努めることで、新しい発見をし、自分の世界を広げるチャンスととらえられるようにしていきましょう。

 

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