就活SST「人それぞれ違う欲求を満たすためのもの」
就活SST
前回は、基本的欲求を利用して、相手の行動が何を目的としたものか探す練習をしました。
今回は、基本的欲求を満たすために”手に入れたいもの”について考えていきます。
人それぞれ違う欲求を満たすためのもの
前回の講座で、人はだれしも5つの基本的欲求を持っているが、その強弱や満たし方には人によって違いがある、という話をしました。
実は、基本的欲求について、人によって違いが出る事柄はもう1つあります。
それは、欲求を満たすために、手に入れたいと思う”モノ”です。
愛・所属の欲求について考えてみましょう。
愛・所属の欲求は、誰かと一緒にいたいとか、集団に属していたい、といった欲求です。
では、この一緒にいたい”誰か”とは、誰でも良いのでしょうか。
初対面でよく知らない、あまり趣味も合わなそうな人と一緒に過ごしていても、多くの人にとっては苦痛のほうが大きいかと思います。
それならば、誰と一緒にいたいのかと言えば、家族や恋人、友人などの、共にいたいと思える人々に限られますよね。
こういった、その欲求を満たすために手に入れたい(一緒にいたい)ものを総合して、”上質世界”と呼びます。
上質世界にはほかにも、体験したいこと(”ゲームで勝つ”ことで力の欲求を満たす、など)や、
好ましい考え方(”尊敬する人の話を聞く”ことで楽しみの欲求を満たす、など)が含まれます。