就活SST「状況や場面に合わせた発言②」
新聞読解「防犯用品、高額でも安心販売」
以下、記事の要約です。
相次ぐ凶悪犯罪の発生を受け、自宅のセキュリティーを強化する動きが広がっている。
防犯用品への引き合いは強く、4年前と比較して主な強化ガラスの客単価は7割、防犯カメラは3割高くなった。
カギをかけていれば大丈夫、といった日本の安全神話が崩れ始めている。
このテーマについての利用者さんの意見
- 防犯用品の進化に合わせ犯罪のやり方も巧妙になっていっている。
- 犯罪自体がなぜ起きているのかを分析し、そもそも起こさせないことも大事
- 人がいることが一番の犯罪の抑止になる
いやなニュースも増えてきているこの頃ですが、防犯についての考えや知識を利用者さん間で共有することができました!
就活SST
前回は、会話の中で、相手の意図を汲み取る必要のある場面について考えました。
今回も引き続き、状況や場面に合わせて相手の意志を汲み取る練習を行っていきます。
状況や場面に合わせた発言②
「“Mets”を買ってきて」
と先輩に言われてお金を渡されました。
探しまわったのですがどこにもなく、しかたなく先輩の元に戻り、
「探したけどありませんでした」と言ったら、
「別のものでもよかったのに」と言われてしまいました。
この場面において、なぜこんなことになってしまったのか、どうしていればよかったのか、考えてみましょう。
まず、こうなってしまった理由ですが、まず先輩の意志として、「“Mets”を買ってきて」と指定していたものの、必ずしもそれでなければいけないわけではなかった、ということが挙げられます。
喉が渇いたので飲み物が欲しい。
それにプラスして、甘いものが飲みたいとか、炭酸飲料が飲みたい、というくらいでしょうか。
しかしこれは、結果としてわかったことで、頼まれた段階でわかっていたわけではありません。
そこで、対処法についていくつか考えてみます。
まず1つは、頼まれた段階で、「もしなかったらどうするか?」と聞いておくことです。
これは、実践できればスムーズに進めそうですが、実際には頼まれた段階でもしもを仮定して確認するのは難しいですよね。
また、もしもああだったら、こうだったら、と考えると、他にもあれこれ聞きたくなってしまうかもしれません。
もしも思い出したら聞いてみる、くらいのつもりでいいかもしれません。
続いて確実なのは、近くの自販機やコンビニなどを見てなかった時点で、「なかったが他の物でも良いか」と連絡を入れることです。
連絡をするための機器が手元にあり、先輩の連絡先が分かるなら、これが一番手っ取り早いでしょう。
しかし、連絡手段がない場合や、先輩が携帯電話などを手元に置いていない場合には有効ではないかもしれません。
確認ができないようであれば、他の物を買って帰るのか、もっと探すのか判断する必要がありますが、これは中々難しいことです。
1例として、代わりの飲み物を2種類買ってどちらか選んでもらい、選ばれなかった方は自分が飲む、なんて方法もありかもしれません。