コミュニケーション「気になるニュース」/認知行動療法講座「適応的思考を探す練習」
コミュニケーション「気になるニュース」
火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行っています。
働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。
雑談によってお互いのことを知っていき、関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。
今回のテーマは「気になっているニュース」です。
最近の気になっているニュースについて発表して頂きました。
色々なニュースについて興味を持っていただけると雑談しやすいですよね!
- 大晦日に年越しそばを食べる理由
- いらすとやと推しの子のコラボ
いずれも今後も気になる内容でしたね!
引き続きスムーズな雑談をするために、質問の仕方に工夫や日ごろから話題の収集も心掛けていきましょう!
認知行動療法講座
前回は、第6、第7のコラムについて説明しました。
今回は、第6のコラム”適応的思考”を探す練習をしていきます。
適応的思考を探す練習
以下の5つのコラムから、適応的思考を見つけてみましょう。
1.状況
同僚と共に任されたプロジェクトにミスがあり、上司に指摘されてしまった。その翌日、同僚が飲みに誘われているのを見たが、自分は誘われていない。
2.気分
1)無力感 70%
2)自責感 70%
3)落ち込み 80%
3.自動思考
1)私はまたミスをしてしまった。どうして私は何をやってもだめなんだろう。
2)同僚は上司に飲みに誘われたのに自分は誘われていない。自分は上司に嫌われてしまったのだ。
3)同僚もミスをしていたが、大したものではなかった。しかし、自分は重大なミスを犯してしまった。自分は役に立たない人間なんだ。
4.根拠
1)前にも一度、同じ仕事をしている最中にミスをしたことがある。上司からミスの指摘を受けた。
2)上司が自分の同僚を飲みに誘い、自分は誘われなかった。
3)同僚との作業中にミスをしてしまった。
5.反証
1)このプロジェクトが始まる前は、問題なく仕事をこなし叱られたこともなかった。
新規プロジェクトに抜擢された。
2)特定のグループの人だけ誘っているのかもしれない。
3)ミスは双方の不注意で起こり、どちらが悪いというものでもない。
注意を受けたところ以外は上手くいったし進行ペースには問題がない。
ミスの分を差し引いても70点くらいの成果は出せている。
適応的思考
1)前にも同じ仕事でミスをしたことがあるが、このプロジェクトが始まる前は問題なく仕事をこなせていたし、何をやってもダメなら新規プロジェクトに抜擢もされないのではないか。
2)同僚が誘われ、自分が誘われなかったのは事実だが、嫌われたとする根拠はない。
特定のグループの人だけ誘っているのかもしれない。
3)同僚との作業中にミスをしてしまったが、双方の不注意で起こったものであり、進行ペースにも問題はない。点数にするなら70点くらいはつけられる。