コミュニケーション「気になるニュース」/認知行動療法講座「自動思考の元にあるスキーマ」
コミュニケーション「気になるニュース」
火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行っています。
働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。
雑談によってお互いのことを知っていき、関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。
今回のテーマは「気になっているニュース」です。
最近の気になっているニュースについて発表して頂きました。
色々なニュースについて興味を持っていただけると雑談しやすいですよね!
- 世の中には知らないと損をする制度がたくさんある
- 警察が災害に備えて軽トラックを導入
いずれも今後も気になる内容でしたね!
引き続きスムーズな雑談をするために、質問の仕方に工夫や日ごろから話題の収集も心掛けていきましょう!
認知行動療法講座
前回は、実際の行動を起こす前に、アクションプランを建てる方法についてお話しました。
今回は、自分の考えの前提であり、自動思考の元となる”スキーマ”についてのお話です。
自動思考の元にあるスキーマ
いくつかコラムを作っていくと、自分の持つ自動思考に共通する要素が見えてくるのではないかと思います。
その特徴的な考え方のクセを指して、”スキーマ”と呼びます。
スキーマは、いわば自分の中で「前提」や「当たり前」となっている考えのことです。
様々な体験をしながら生きてきた中で形成された個人的な思い込みであり、同じ状況でも浮かぶ自動思考が違う要因でもあります。
スキーマは、決してそれ自体が悪いものというわけではありません。
例えば、「一日三食食べる」とか、「外に出る時には着替える」というのもひとつのスキーマと言えるでしょう。
これらについて、当たり前のこととして捉えているからこそ、今日は食べるか食べないか、寝間着のまま外に出るかどうか、等と毎回考えることなく行動しています。
しかし時には、スキーマが自由な行動を妨げたり、マイナスの感情が浮かぶ原因となってしまったりしている場合もあります。
例えば、「自分は人から愛されない」というスキーマを持っている人が他人からとても好意的な態度を取られたら、どのように考えるでしょうか。
人は、スキーマを前提としているために、「愛してくれる人もいるのだ」ではなく、「きっと立場上ああするしかなかったんだ」といった具合に、スキーマに沿った受け取り方をしてしまうのです。
一方で冷たい態度を捉えると、自分のスキーマに合致するために「やっぱり私は愛されないのだ」と強く感じてしまいます。
結果として、実際には自分に対して好意的に接してくれる人もいるにも拘らず、他者から愛されることはない、という考えをどんどん強めていくことになってしまいます。
物事が起きたときにどんな自動思考が浮かぶのかは、スキーマによって左右されます。
そのため、コラム法やアクションプランによってその場の問題が解決したとしても、スキーマがそのままであれば、また同じような問題が起きてしまうかもしれません。
スキーマを変えるのは簡単なことではありませんが、自分の生きづらさの原因となっているスキーマを変えることができれば、その後の人生は生きやすいものになるはずです。