就活SST「怒りを伝える方法」
新聞読解「ソーセージ1割値上げ、飼料高響く」
以下、記事の要約です。
庶民の味方、ソーセージに物価高の波が押し寄せている。
多くの商品で価格改定が相次ぎ、単価は3年間で約1割高くなった。
値上げの主な要因は、原料の豚肉の生体価格の高騰だ。
メーカー各社は用途の特定や素材の厳選で高付加価値をアピールし、消費者の購買意欲に訴えている。
このテーマについての利用者さんの意見
- “恒例の理由”とまとめられるくらい値上げが多いと実感した
- ソーセージを買う時は、値段が優先で素材の厳選などは気にしない人も多いのではないか
- 世界情勢や天候など、多くの理由が複雑に絡み合っているので避けるのは難しい
- 値上げの分、職員の給与が上がって欲しい
物価の上昇は生活に直結するので、アンテナを張っておく必要がありますね・・・!
就活SST
前回は、主張したいことがあるときに、受け入れてもらうための方法についてお話しました。
今回は、”怒り”の感情が浮かんできたときに、相手に必要なことを伝える方法についてのお話です。
怒りを伝える方法
今日は、怒りという感情について考えてみます。
「怒り」は、どんな時に浮かぶのでしょうか。
一言で言えば、自分の持っている「ルール」を破られたとき、と考えることができます。
人はそれぞれ、「こういうときはこんな風にしてほしい」「これはこうするものだ」といった自分なりの、あるいは所属する組織や決まりに沿った様々なルールを持っています。
例を挙げれば、「電車では静かにして欲しい」「邪魔にならないよう、道では広がらないように歩くものだ」といった感じです。
こういったルールが守られず、その通りにならないときに、「怒り」という感情が沸いてくるのです。
裏を返せば、怒りの感情の裏には必ず「こうしてほしい」というリクエストがあります。
ここでポイントなのは、怒りを怒りとしてそのまま相手にぶつけるのではなく、何が嫌だったのか、相手にどうして欲しいのかを伝えるということです。
人は、自分に対して向けられた態度を相手にも返します。
丁寧に話しかけられたら丁寧に対応するという人でも、一方的に怒鳴りつけられたら、カッとなって怒鳴り返すかもしれません。
怒りの感情は、それを向けられた相手にも怒りの感情を呼び起こしてしまうため、怒りのままに相手になにかを伝えると、受け入れてもらいづらくなってしまいます。
先ほどの例で言えば、「うるさい!騒ぐな!」とか、「邪魔だ!どけ!」といった伝え方をしてしまうと、相手も反発してしまうのです。
これらの場面は、マナーなど考えれば、騒いでいる側、邪魔になってしまっている側が悪い、と多くの人が考えると思います。
しかし、それを指摘するために怒りをあらわにしてしまえば、声をかけた相手のみならず、周囲の人からあなた自身への心象も悪くなってしまうことにも注意が必要です。
「迷惑になってしまうので声のトーンを落としてほしい」とか、「通りたいので横を開けて欲しい」といったリクエストの形で落ち着いて伝えることができれば、伝える側の気持ちもすっきりしますし、相手側も、こちらの気持ちを理解しやすくなるのです。
最後にもう一点、気を付けるポイントを挙げておきます。
それは、「自分が正しく、相手が間違っている」という考えを、できる限り持たないようにする、ということです。
自分の中では正しいと思っていることでも、価値観が異なれば違ってくるもの。
当然自分が正しいので、相手が変えるべきだ、という考えは態度にも出てしまい、結果的に返って自分のリクエストが受け入れられ辛くなってしまいます。