GWプログラム
本日は、就労移行支援事業所 リスタートの休日開所日です。
GW期間には、3回に分けてアンガーマネジメントについての特別講座を行います。
今日は、怒りを感じる素となる「怒りのタネ」についてお話します。

怒りの前に感じていた気持ちに気づく
怒りを感じる時、一瞬でカッと沸き上がり、大きくなってしまうように感じるかと思います。
しかし、怒りの感情は、大きくなる前には必ず『他の感情』が潜んでいます。
この、 怒りとなって燃え上がる前の段階の感情を 「怒りのタネ」と呼びます。
例を挙げてみましょう。
帰りが遅くなった子供に対して、親が「こんな時間までどこに行っていたの!」と怒る。
この場面には、どのような「怒りのタネ」があるのでしょうか。
答えは、「子供に何かあったのではないか」という不安の感情であったと考えられます。
怒りのタネになる感情
怒りのタネとなる感情をいくつか紹介します。
①不安
- 「いやだ」という拒否感や、自分の心や体が脅かされそうな不安定感。自分を守ろうとするため、怒りの感情を呼び覚ます。
②恨み
- 自分を傷つけた人や出来事を憎み続ける気持ち。怒りに任せて相手を攻撃してしまいやすい。
③妬み・羨望
- 相手の良いところを羨む気持ち。「なぜ自分にはできないのか」「なぜ自分はそうはならないのか」といった怒りが生まれる。
④悲しみ
- 自分のことを理解してもらえなかった、がっかりした、といった思いが怒りに変わることもあります。
⑤期待・希望
- これらの感情の正体は、「~したい」「~になってほしい」という欲求です。
望んだとおりになれば良いのですが、望みと違う結果になったときには、自分の欲求が満たされないことから怒りの感情が生まれることがあります。
怒りのタネは思い込みから生まれる
同じ状況でも、人によって覚える怒りの強さは異なります。
なぜならば、怒りのタネが生まれる原因が、周囲の状況ではなく、自分自身の考え方にあるからです。
怒りのタネとなる感情はどれも、「当然こうだ」という自分の考えが崩されたことから生まれます。
以下に、怒りのタネが生まれる要因になる3つの考え方を紹介します。
「べき」
「べき」は、自分の価値感が強く反映される言葉です。
こうであるべきだ、こうするべきではないといったように、自分の行動を制限したり、他人の行動を決めつけたりすることから、怒りのタネを生み出してしまいます。
重要なのは「べき」はすべて、自分のルールでしかないということです。
いくら自分にとっては当たり前であっても、他者も同じように考えているとは限りません。
他人を自分のルールで縛ろうとすると、思い通りにならないことに怒りを覚えます。
「せっかく」
相手のためにわざわざやった、頑張ったにもかかわらず、それが報われなかったというときに出てくる言葉です。
ところが、相手がそれを望んでいたとは限らない、というのが問題です。
「こうすれば喜ぶだろう」というのは、あくまで自分の思い込みであり、相手の希望とは関係がないのです。
しかし、「せっかくやったのに」と考えてしまうことで、相手が思ったような反応を返してくれなかったときにがっかりし、相手への怒りになってしまうのです。
「はず」
結果を予想していたにもかかわらず、外れてしまったときに出る言葉です。
「こうなるはずだ」と考えていることは、どんなに正しそうでも、必ずそうなるわけではありません。
言ってしまえば、「こうなるはず」であることはすべて思い込みに過ぎないのです。
そして、そこにかけた期待や希望は自分の欲求にほかなりません。
1人1人考え方も違えば経験も違うので、物事は自分の思った通りには進まない。
一般論としてはわかっていても、いざ自分のことになると、中々そのように思えないのが難しいところです。
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