出張講座『うつの理解を深める』
本日の午後は、新宿しろくまカウンセリングより、講師として臨床心理士・公認心理師の『安藤 沙織』先生をお招きし、出張講座を開催していただきました。
講座の内容について、一部をご紹介します!

うつってなんだろう?
健康な人でも、嫌なことがあった時など、憂うつな気分になることはあります。
憂うつな気分になっても、それが長引くことなく元気に戻れるのなら、問題ありません。
しかし、落ち込んでしまった後にそれが長引き、会社に行きたくないとか、上司に会いたくないというように苦しい状態が続いてしまっていたら、適応障害やうつ病といった、気分障害の症状が出てしまっているかもしれません。
うつ病の原因
うつ病の原因として、性格、環境、身体の3つを挙げることができます。
性格
・失敗を強く恐れる完璧主義
・感情を内に溜め込んでしまう内向性
・自分に価値を見出せない自己否定感
など
環境
・人間関係でのストレスの多い職場
・友人や家族と時間を過ごせない孤立感
・大切な人の喪失などの大きなショック
身体
・寝不足や不眠
・身体的に負担のかかる病気
など
どれか1つが原因というわけではなく、複合的に組み合わさって、うつ症状の原因となります。
うつ病の症状
うつ病の基本的な症状は、抑うつ気分と興味・喜びの消失の2つです。
具体的な症状には、以下が挙げられます。
・食欲がわかない or 食べすぎる
・眠れない or 寝すぎる
・動きが遅くなる or 落ち着きがない
・いつも疲れている、気力がわかない
・自分に価値がないと思う
・思考力や集中力の低下
・死にたいと思う
うつ病の治療法について
うつ病を治療するためには、休むこと、薬を飲むこと、カウンセリングの3つが重要です。
休むこと
心身のストレスを軽減し、過労や睡眠不足による症状の悪化を防ぐには、十分な休息が重要になります。
規則正しい睡眠やリラックスできる活動が、治療のために重要な意味を持ちます。
薬を飲む
抗うつ薬の他、抗不安薬や睡眠導入剤など、症状に合わせて薬を役立てることも大切です。
カウンセリング
リスタートでプログラムとしてお話している認知行動療法など、心理療法を通じて思考や感情の対処法を学ぶことも重要です。
再発防止にもつながるほか、自己理解を深めることで、長期的な対処能力が向上します。
うつになりやすい人の特徴
メランコリー親和型気質と呼ばれる、うつになりやすいと言われる人の特徴があります。
・まじめ
・責任感が強い
・完ぺき主義
・人に気を遣う
・道徳観が強い柔軟性に欠ける
・挫折に弱い
・物事を一人で抱え込んでしまう
・周囲に助けを求めることができない
こういった特徴を持つ人は注意が必要ですが、うつになりやすい性格=良くない性格ではありません。
それぞれの特徴は、抑うつ的な症状を引き起こしやすい一方で、その人の魅力となることもあります。
大事なことは、自分がどういう性格をもっているか知り、その性格が、良い形で発揮できるようにすることです。
まずは気軽に相談してみてくださいね!メールフォーム・LINE・電話のどれでも対応してます!
