うつ病とは?⑤~気を付けるべきうつ病の対処法~

今回も引き続きうつ病についてふかーく学んでいきましょう!

前回までの記事はコチラ↓

うつ病とは?①~~気持ちの問題?いいえ、うつ病は感情の病気です~

うつ病とは?② ~こんなにあるんです! うつ病の分類~

うつ病とは?③ ~こころだけじゃない! 身体の不調はうつ病のサイン?~

うつ病とは?④~うつ病の経過~

 

今回は具体的なうつ病の経過を見ていきます!

質問等は就労移行支援所リスタート高田馬場まで!

 

第22回 教えて!リス太くん

うつ病の対処法をみていくよ!

とっても大切なことだからしっかり読んでね!

 

病気として対処すること

うつ病の人は怠け者と間違えられることがあります。

体はどこも悪くないのに、何をする元気もなく、日を過ごすようになるからです。

周りの人からもしっかりしろと叱咤激励されたり、極端な場合は非難されたりします。

しかし、決して怠けているわけではなく、

病気の症状が、感情や意欲、行動に現れていると考えるべきです。

ですから、肺炎や風邪で寝ているときと同じように、病気として対処すべきです。

病気ですから、自分を責めることはありません

治療を受けて、治るのを待てばよいのです。

うつ病でどう対処してよいか迷った時には、

体の病気で寝ているときにはどうするだろうかと考えて、

判断すれば間違いが少ないと思います。

薬を飲むこと

うつ病には、薬がよく効きます。

まずすべきことは薬を飲んで十分休むことです。

薬に頼らず、気の持ちようで治したいという人もいますが、これは危険です

自殺の可能性もかなり高い病気だからです。

悲観的に、絶望的にしか考えられないというのは病気の症状です。

そういう時に、楽観的になれと言っても、無理なのです。

抗うつ剤は、少量から服用を始め、2〜4週間くらいかけて有効量まで増量します。

そのため効果があらわれてくるのに、3,4週間かかることがあります。

1日飲んだくらいで、効果を判定してはいけません。

抗うつ剤は、毎日規則的に飲み続けて、

しばらくしてから始めて効果が出てくる薬です。

抗うつ剤に限らず、精神に作用する薬は、

その効き方や副作用に、大きな個人差があります。

どの薬をどのくらいの量使うかについても、

試行錯誤をしながら決めていかなければなりません。

薬の効果と副作用を見ながら、量や種類を調節していくのです。

一日目に眠気やふらつきが強く出て、

それで恐くなって服薬を一切やめてしまったということもあります。

これではよくなりません。その結果を医師に話して、

自分に合う薬を決めていく必要があります。

うつ状態がよくなっても、6ヶ月以上は服薬を続けます。

すぐに服薬をやめると、再発の危険が高まります。

十分休息すること

十分な休息をとることは、うつ病の治療には欠かせません。

寝てばかりいては、仕事に行けなくなるのではないかと

心配する家族もありますが、そんなことはありません。

病気が回復すれば、エネルギーもでてきて何でもやれるようになります。

風邪を引いている間は熱もあり体もだるくて、

何をする元気もありませんが、治れば動きたくなるのと同じです。

うつ状態が重い場合は、治るまで仕事を休ませてもらって治療に専念するのがベストです。

仕事を続ける場合でも、残りの時間をできるだけ多く休息に当てることを考えます。

手抜きできるところは、手抜きするのです。

軽症のうつ病でも、ゆっくりと休むために入院することもあります。

大事な決定

うつ状態の時には、病気のために仕事の能率は悪くなり、休むことも多くなります。

さらに、自分の能力や置かれている状況を実際以上に過小評価します。

そして将来は絶望的に感じます。

こんな事では職場に迷惑をかけてしまうと、退職を考えることもよくあります。

しかし、これらはすべてうつ病の症状です。

病気によって能力が落ちて、正しい判断ができないときには、

仕事や学校を辞めるなどの人生を左右するような大事な決定をしてはいけません。

病気がよくなったときに、どうしてあんなことをしたのだろうと後悔することになるからです。

大切なことは病気が回復してから決めるべきです。

逆に環境を変えた方がいいこともあります。

うつ病になる前から、環境を変えようと考えていたとか、

過酷な環境がうつ状態の原因になっていたり、治療に悪影響があると判断される場合です。

うつ病が治っても、もとの環境にもどれば再び悪化するのが明らかな場合は、

環境を変えることも考えなければなりません。

転職、転居その他の大事な決定をする場合は、前もって担当医に相談することをお勧めします。

死にたくなったときは

 

うつ病で自殺が多いことは先に述べたとおりです。

病気のために将来の希望がもてなくなり、

周りにも迷惑をかけている、自分の存在価値はないと思い詰めるのです。

しかし、うつ病が治ればこのような症状は一掃されて、元気を取り戻します。

自殺してしまえば、回復を手に入れることはできません。

死にたくなったときは、できるだけ早く専門医に相談することです。

叱咤激励しないこと

うつ病の人は怠け者と間違えられることがあります。

体はどこも悪くないのに元気がなく、何もしないで一日を過ごすようになるからです。

周りの人は叱咤激励したり、極端な場合は非難したりします。

しかし、本人は決して怠けているわけではなく、心と身体のエネルギーがなくなっているのです。

そういう人に気をしっかり持つようにとか、元気を出してがんばれとか言っても、

その力がないのですから、どうしようもありません。

それどころか、自分は何もできなくて申し訳ない、

迷惑をかけるのだったら死んだ方がましだというように、

自殺の思いが強まります。

うつ病の人には、

「頑張れ」とか「気力で乗り切れ」などということは言ってはいけません

気晴らしをすすめないこと

家に引きこもってばかりいては、ますます気分がふさぐだろうからと、

旅行や映画などの気晴らしを勧めることも多いものです。

これもやってはいけないことです。

当の本人はエネルギーのない体にむちうって出かけることになります。

病気の悪化を招くことはあってもよくなることはありません。

うつ病には周りのサポートも必要になんだ!

次回は様々な抗うつ薬を見ていくよ!

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