疲れにくい体を作ろう!~自律神経のレベルアップ!~
前回までの記事はコチラ↓
身体がだるい、重い、疲れが取れない~それってこころの病気かも~
第37回 教えてリス太くん
おひるねも大事な疲労解消法なんだよ~
ストレスが溜まると自律神経が乱れやすい
疲労感を自覚している人は、首こりや肩こりを訴えることが多いです。
筋肉が強張っていていることが多く、
我慢を強いられ感情を溜め込み自分を抑えこむことによって、
体全体の筋肉が緊張している状態が続いているためです。
筋肉は緊張と緩和が繰り返されることによって血液を体全体に行き渡らせ、
体に溜まった疲労物質も血液に乗せて体外に排出されていくのですが、
筋肉の緊張状態が続いていると血の巡りが悪くなり、
内臓や血管の機能をコントロールする自律神経にも悪影響が及びます。
自律神経の活動レベルが低いと疲れやすい状態に
自律神経は、体を活発にさせる交感神経とリラックスさせる副交感神経からなっており、
2つの神経が両方高いレベルで活動している状態が心身共に健康でいられる状態です。
交感神経が高く、副交感神経が低い : 活動的ですがストレスを溜めやすく、病気になりやすい。
交感神経が低く、副交感神経が高い : やる気も起きず、疲れやすい状態。
この傾向が極端になると、うつ病の傾向にある。
疲労感が強い人は、交感神経、副交感神経両方の活動レベルが
低くなっている状態なので、自律神経を整えることによって疲労を
和らげることができるかもしれません。
自律神経を整える方法
自己暗示によって意識的に副交感神経の働きを高め、
自律神経のバランスを調整します。
ステップ1:基本姿勢
リラックスできる体勢で座った状態でも横になった状態でも大丈夫です。
「気持ちがとても落ち着いている」と(心の中で)繰り返し唱えて、
気持ちをリラックスさせます。
ステップ2:重感
意識を体の末端に集めます。まずは右手から始め、
「右手が重たい、右手が重たい、右手が…」と心の中で繰り返し唱えます。
右手の重さを感じてきたら、次は左手、その次は右足、左足と進め、
両手両足に重さを感じましょう。
ステップ3:温感
次は両手両足に温かさを感じていきます。やり方は重感のそれと同じで、
右手から「右手が温かい、右手が温かい、右手が…」と心の中で繰り返し唱え、
それを手足全てに行います。
自律訓練法の解除方法
自律訓練法を行ったあとは、めまいや脱力感を生じる場合がありますので、
必ず解除作業をやりましょう。
両手を強く握ったり開いたりする
腕を曲げ伸ばしする
首や肩をよく回す
大きく背伸びをする
深呼吸をする
日々の生活に取り入れたい疲労解消法
生活習慣を見直すのは根本的な対処法ですが、すぐにでも取りかかれる対処法もあります。
疲労が抜けない人(ストレスを溜めやすい人)は真面目な性格の方が
多く、完璧にこなそうとする傾向があります。
意気込みすぎると、自分を責めてしまい、
ストレスの悪循環になってしまいます。
『ほどほどで大丈夫」という気持ちに切り替えましょう。
充分な睡眠をとる
疲労に効果のある一番の薬は「睡眠をとること」!
疲れを感じるということは、体が休息を求めているサインですから、
質の高い睡眠を取って体を休めましょう。
寝る前に簡単なストレッチを行うのも疲れを取るのに効果的です。
注意点として、疲れて帰宅したときにありがちなのですが、
リビングのソファなど寝室以外で寝てしまわないように気をつけてください。
無理な姿勢で寝ても眠りが浅くなってしまい疲れが取れません。
充分な睡眠時間(7〜8時間)をとることが出来ないことがあると思います。
そんなときは昼寝を取り入れてみましょう。
昼寝の効果は科学的に実証されており、
疲労回復効果は通常の睡眠と比べて3倍もあるといわれています。
昼寝後に10〜20分、デスクに伏せて目をつぶり
頭を空っぽにするだけで、午後の作業がはかどるはずです。