8月23日 会話を続けてみよう①~開かれた質問~

ワークショップ

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8月9日 挨拶の基本スキル

8月16日 会話を始めてみよう!

 

 

今日のワークショップでは、“会話を続ける方法”をテーマに考えてみました。

前回、会話を始める際には、「今、少しお時間よろしいですか?」などの言葉で

相手の状況を確認することが大事だということを勉強しました。

 

では、そうして会話を始めた後は、どのようなことを話せばいいのでしょうか?

わからないことがあって質問したかっただけであれば、それについて聞けばそれで終わりです。

しかし、その相手と仲良くなりたい、コミュニケーションを図りたいという場合はどうでしょうか?

 

 

そんなときに役立つのが、「開かれた質問」です。

 

 

開かれた質問

 

開かれた質問とは、「はい」「いいえ」で答えることができない質問のことです。

それに対して、「はい」「いいえ」で答えられる質問のことを閉じた質問と言います。

例えば、「カレーは好きですか?」というのは閉じた質問ですが、

「どんなカレーが好きですか?」というのは開かれた質問であるということができます。

 

開かれた質問を使うことで会話が続きやすくなり、

さらに、相手の情報を引き出すことができるので相手をもっとよく知ることができます。

 

 

開かれた質問を作るのに役立つのが「5W1H」です。

 

 

5W1Hとは、英語の疑問文で使われている6つの言葉です。

 

すなわち

 

When/いつ

Where/どこ

Who/だれ

What/なに

(Why/なぜ)

How/どのように

 

の6つですね。

 

これらを使って質問することで、「はい」「いいえ」で答えることのできない

開かれた質問を作ることができます。

 

ただし、「Why/なぜ」を使う時には注意が必要です。

なぜ?という質問は、確かに「はい」「いいえ」では答えられませんが、

明確な理由がなく、答えを引き出せないこともあるからです。

例:A「なぜ犬が好きなのですか?」 B「なぜと言われても好きなものは好きだから・・・」

 

 

今日のワークショップでは、開いた質問を使った会話と閉じた質問を使った会話の

実例を見て、どちらを使っていくべきかを話し合いました。

時には、あまり長く話をしたくないということもあるかもしれませんが、

相手と話をしたい、仲良くなりたい!というような場面であれば、

開かれた質問を使ったほうが、話しやすいのではないでしょうか。

 

 

最後に、「昨日、買い物に行ったんだ」と言われた場合に

どのような開かれた質問ができるか考えてもらいました。

みなさんはわかりますか?

 

今日出てきたのは、

 

「どこに行ったの?」

「なにを買ったの?」

「だれと行ったの?」

 

などの質問です。

どの質問も、しっかり5W1Hが使われていて、「はい」「いいえ」で済ませることが

できなくなっていますね

 

ただし、閉じた質問を使ってはいけない、というわけではありません。

例えば、「楽しかった?」という質問は閉じた質問ですが、

そのあと「なにが楽しかったの?」などという風につなげることもできます。

 

開かれた質問を上手に使って、会話に役立ててみてください。

次回は、会話の続ける方法として、「自己開示」について勉強します。

 

 

読解

米副大統領の「失言」

8年前、オバマ氏がバイデン氏を民主党の副大統領候補に選んだとき、

「こんな失言の多い人を福大統領にしていいのか」という声があがりました。

就任後も失言が絶えず、「私たちが(日本が)核保有国になり得ないと

うたった日本の憲法を書いた」と発言。

日本国内では、日本国憲法は米国によって押し付けられたという

「押し付け憲法論」があり、「だから憲法改正が必要だ」というのが、

安倍首相をはじめとする自民党保守派の持論でもあります。

そのため、バイデン氏の発言はこれを裏付けるものと言えます。

 

戦後、マッカーサーが憲法草案を渡し、憲法改正を促したことは事実ですが、

それを書き直し、日本独自の憲法にしたのも事実です。

はたして、そうした議論が日本国内にあることを、

バイデン氏は知っているのでしょうか・・・

おそらく知らないでしょう。

また、「核保有国になり得ないとうたった日本の憲法」というのは不正確なのです。

というのも日本の歴代内閣が、「防衛のための必要最低限の実力であれば

核兵器を持つこともできる」という見解を持っているからです。

日本は非核三原則の政策をとっていますが、

安倍内閣の新たな見解を知らない人も多いのでは・・・?

 

 

「非核三原則は政策でしかないのか」

「失言する人は単に知識がない」

「いろいろな情報が出てくるので一度見直したほうがいい」

 

そう簡単に答えが出せるような問題ではありませんが、

今後、みんなで考えていかなくてはならない問題ですね。

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