9月16日 アベノミクスの現状と重要課題

教養講座

 

今日の教養講座は、アベノミクスの現状と重要課題についてです。

 

スタートダッシュは快調だった安部首相の経済政策「アベノミクス」に減速の兆しが見え始めました。

当初は円安と株高が進んで国内景気を支えていましたが、2015年後半になると

世界的な政情不安や経済の低迷が広がり、市場の流れは一転して円高や株安方向になっています。

 

そこで自民党総裁に再任された安倍首相は、「アベノミクス」が第2ステージに移ることを宣言しました。

「金融緩和」「財政政策」「成長戦略」を3本の矢としていた第1ステージのアベノミクスに対して、

 

第2ステージの3本の矢は

 

「希望を生み出す強い経済」

「夢をつむぐ子育て支援」

「安心につながる社会保障」

 

の3つです。

第1ステージの3本の矢によって、行き過ぎた円高傾向に歯止めがかかり、

株価も上昇するなど一定の効果は出ました。

しかし、アベノミクスの究極の目標である「デフレからの脱却」はまだ道半ばです。

 

この第1ステージの成長戦略を着実に実行しつつ、新たな3本の矢を具現化することで、

「1億総活躍社会」を実現することが、アベノミクス第2ステージの狙いです。

この資料を読んで、

 

・アベノミクスは目標やスローガンばかり、という批判があるが、
その言葉の通り、実現できればすごいが本当にできるのかあやしく感じる。

・民泊の推進などはシステムをしっかり作らないとトラブルが多発しそう

・「一億総活躍社会」という言葉が具体的にイメージできない

・小中学校のプログラミング義務化などは、本当に必要なことであるか疑わしい

・官僚がすべてを決めるのではなく、有識者の意見を取り入れるなど、より現実に即した
目線を取り入れて決めて行くべきではないか

 

など、様々な意見が出てきました。

 

子育て支援や社会保障のための保育士、介護士の賃金引上げなど

これからのことを考えて積極的に行ってほしい改革もある一方で、

実現の可否についてなど、疑問点もあるアベノミクスですが、

スローガンを出すだけに留まらず、国民の暮らしがよりよくなるように

動いていってほしいところですね。

読解

「アップルとグーグル アプリ、競争相手排除も」

 

 

今日の記事は、スマートフォンアプリの流通で絶大な支配力を持つアップルやグーグルなどの

「プラットフォーマー」の取引実態に関する記事です。

アプリ内で決済手段に厳しい制限が課されたり、

アプリ開発者が価格を自由に設定できない点などが指摘され、

「競争相手の排除につながる」とする異例の見解が示されました。

 

アプリ開発者の間で決済手数料のことが「アップル税」と呼ばれている、

消費者がアプリを通してデジタルコンテンツやサービスを購入する際に、

アップルのシステムを通して決済する仕組みが義務化されており、

アプリ開発者は販売収入の約3割を手数料としてアップルに支払う必要があります。

 

高い手数料負担を避けるため、

アプリ内では手数料がかかるコンテンツを買えない設定にしている開発企業も

多いそうです。

 

こうした決済手段の制限が、独占禁止法の「優位的地位の濫用」に該当する恐れがあるとして、

競争相手を排除する市場支配力につながるという懸念が示されました。

 

また、価格を自由に設定しにくい点も指摘されています。

現状は10円単位でしか価格の設定を行えず、1円単位で値段を動かすことができないため、

アプリ開発者の自由な価格決定を制限しているとのことです。

 

アプリ開発者の不満は、返金方法にもあります。

アプリ開発者が返金する際、アップルに徴収された3割相当の手数料は返ってこないため、

顧客に販売代金を全額返すようなケースでは、手数料部分がアプリ開発者の持ち出しになることもあり、

過度な負担がかかっているのです。

 

これに対してアップルは、月額制アプリについては2年目以降の手数料を15%に引き下げたり、

設定できる価格を細分化するなどの方針を公表しました。

 

この記事を読んで

 

・政治的思惑から不服申し立てが起こる可能性もあり、公平性に疑問がある

・新規参入したところが自由競争するためには独禁法は必要

・アプリの厳正な審査を行っていることや、ストアに載っていること自体がステータスになる
ことを考えれば手数料も取ってしかるべきではないか

・クレーム内容を知ることができない点や、手数料が返ってこない点は改善すべき

 

などの意見が出てきました。

 

今日の読解は、消費者の視点に立った利用者さんと、運営側の視点に立った利用者さんで

議論が白熱しました。

消費者からすれば、3割も取るなら、その分がなければ安く買えるようになるかもしれませんが、

運営側からすれば、システムを構築して、膨大なアプリの審査なども行っている分の

手数料として3割くらい取ってもいいだろう、という考えもあります。

独占であるとすぐに断ずるのでなく、慎重な判断が必要となりそうですね。