摂食障害とは?
前回の記事はコチラ↓
第84回 教えてリス太くん
今日からは摂食障害についてみていくよ!
摂食障害とは・・・
食事が食べられない・または食べ過ぎてしまう病気が摂食障害です。
摂食障害は「中枢性摂食障害」という難病であり、精神の病気ですが、
治療をせずにいると身体に大きな問題が起こってしまい、命に関わることも多くあります。
治療に非常に時間がかかってしまう病気です。
摂食障害とは極端な食事制限(ダイエット)や過度な食事の摂取を繰り返すなど
食事量のコントロールができず、心身ともに健康に深刻な影響をおよぼす病気です。
ED(Eating Disorder)とも言われています。
神経性食思不振症 (拒食症AN;神経性無食欲症、神経性食思不振症、思春期やせ症)
神経性大食症(過食症BN;神経性大食症)に分類されます。
単なる食欲や食行動の異常ではなく、体重に対する過度のこだわりや、
自己評価への体重・体形の過剰な影響がある心理的要因に基づく食行動の重篤な障害です。
約1000人に1人が発症し、誰でもかかりうる病気です。
多くが10代から20代に見られますが、30代以降にも見られます。
全体の患者数90%が女性です。(男性1:女性10)
自分にコンプレックスがある人は自己嫌悪に陥りやすく、
自信がないがゆえに他人の意見に振り回されたり、決断できなかったりする傾向があります。
そういう人は普段いい子を演じていることが多く、
ひと目につかないところで摂食障害を悪化させているケースが少なくありません。
摂食障害になりやすい性格
気質だけが原因にはなり得ないが、過食症・拒食症どちらにも言えるのは、
- 完璧主義:「こうあるべき」「こうでなければダメだ」といった意識が強い
- 周囲の評価を異常なほど気にする人
- 肯定感の低い人
- 嫌とはっきり言えない:優柔不断な人、自分に自信がない人
- 自己形成が出来ていないために相手に合わせすぎて自分に自信をなくし、不安やストレスの悪循環に陥りやすい
- ストレス解消がうまくない人
摂食障害の人に多い傾向にあります。
摂食障害の発症の原因については、多くの研究が進められていますが、
明らかな病因は現在のところ不明です。
脳も含めた生物学的要因、心理的な要因、環境も含めた社会的要因が複雑にからみあって、
摂食障害という病気を発症すると考えられています。
生物学的要因
食欲やうつ、不安、衝動性にも関係がある脳内セロトニン系の機能異常、
うつ病に近似した脳内アドレナリン系の機能異常など。
心理的要因
自我発達の未熟性、成熟することの嫌悪、自分の感情を抑え込みやすい、自立と依存の葛藤など。
社会的要因
受験や友人関係、職場環境・親子関係などのストレス、ヤセを美化する風潮など。
摂食障害になるきっかけは?
- ダイエット:自分に自信がなく、それが体型のせいだと思い過度なダイエットを行った結果。
- 家族環境:家族との接触が極端に少ない・反対に家族が過保護や過干渉など摂食障害が起こる確率が高くなると言われています。
- 家族や周囲の人に体型や食事の批判を受けることが発症に関係していると考えられています。
特徴的な行動が共通してみられます。
- 食品へのこだわり
- 料理を作り家族に食べさせ強制する傾向
- 人前で食べたがらないで夜中に起きて食べる
- 家にある食品はすべて食べてしまう
“摂食障害とは?” に対して4件のコメントがあります。