11月1日 頼む時に気を付けること
ワークショップ
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前回は、作った書類を同僚に確認してもらいたいときの頼み方について考え、
頼むときの4つのステップや「私メッセージ」についてやりました。
今日は、前回の続きとして、人に何かを頼む際にさらに気をつけたいことを挙げてみました。
今回挙げられたのは、
・頼む際の表情
・頼み事をした後のフォロー
・上司に頼む場合
・後輩に頼む場合
・家族、友人に頼む場合
の5つでした。
それぞれについて気を付けたほうがいいことを考えて、意見を出してもらいました。
それぞれに対して出てきた意見をまとめてみます。
・頼む際の表情
・申し訳なさそうな表情
・真剣に、礼儀正しい感じで
・暗くなりすぎない程度に真面目な表情で
また、「手を合わせ上目遣いで」なんて意見も出てきました。
職場であれば、申し訳なさそうな表情や真剣な様子で頼むのがベターですが、
もっと砕けた雰囲気で在れば、手を合わせ上目遣い、というのもコミュニケーションの1つのテクニックかもしれません。
・・・ただし、成人男性が使うにはあまり相応しくないかもしれませんが
・頼み事をした後のフォロー
・OKの場合は明るい声でお礼
・NGの場合はがっかりした顔は抑える
・少し時間が経ってから声をかけて進捗などを確認する
・相手によってはお礼だけでなく何かしらの見返りを与える
頼みごとを受け入れてもらえたら、その場でお礼を言うのはもちろんのこと
少し間が空いてから様子を確認したり、後でお礼の品を渡したりすることが有効な場合もあります。
また、受け入れてもらえなかったとしても、あからさまにがっかりすると相手に罪悪感を与えてしまうかもしれません。
・上司に頼む場合
・くだけた言い方にならないようにする
・頼みごとをする理由をきちんと説明する
・タイミングに気を付ける
・誤解を与えないよう適切な言葉を選ぶ
上司に頼みごとをする場合には、言葉遣いに気をつけたり理由を説明するのはもちろんのこと、
誤解の起きないように特に気を付けて説明する必要があるでしょう。
説明不足で間違って伝わってしまったりすると、あとで問題になる可能性もあります。
・後輩に頼む場合
・威圧的な態度にならないよう気を付ける
・わかりやすく具体的に説明する
・状況次第で砕けた表現としっかりした表現を使い分ける
後輩への頼みごとの場合、つい雑な頼み方などになってしまうこともあるかもしれません。
しかし、あまりその場に慣れていない相手であれば丁寧に説明しなければわからないこともありますし、
先輩からの頼み事であれば断り辛いため、無理な頼みをしてしまう可能性もあります。
また、威圧的な態度で接してしまうと、後輩がさらにその後輩にそのような態度で臨むなど、
会社全体に問題が起こってしまうかもしれません。
頼み方に関しては、堅苦しく頼むより砕けた表現の方が後輩にとって受けやすいこともありますが、
重要な仕事を頼む時などは、真剣に頼んだ方が良いでしょう。
・家族/友人に頼む場合
・相手を傷つけないような言い方をする
・やってもらって当然という態度を取らない
・自分が代わりにできることを考える
家族や友人への頼み事であれば、職場で頼みごとをするよりはフランクな言い方でも大丈夫ですが、
だからといって頼みを聞いてもらえて当然というような態度でいては関係に亀裂が入ってしまうかもしれません。
相手のことを考えた頼み方をするのはもちろんのこと、頼みを聞いてもらう代わりに自分にできることを考えるのも有効です。
次回は、「上手な断り方」についてやっていきます
読解
日比 経済協力強化へ
今日の記事は、フィリピンのドゥテルテ大統領が先月来日し、安部首相と首脳会談を行ったことについてです。
中国が強引な海洋進出を進めている南シナ海問題問題などを背景に、
安全保障での連携に加えて経済関係の強化を行いたいと考えています。
ドゥテルテ大統領は来日に先立つマニラ空港で、
「フィリピンの発展に比類のない役割を果たした日本に謝意を示す機会だ」
と、経済関係の強化に意欲を示しています。
しかし一方で、中国もフィリピンへの経済関与を強めようとしており、
フィリピンもまた中国に好意的に接しています。
また、ドゥテルテ大統領は米国批判を繰り返しており、
日米比3か国での連携にも注目が集まります。
これを読んで、
・中国をけん制する上でフィリピンと日本の南シナラインが重要になる
・フィリピンは中国にも日本にもいい顔をしていて外交としてはやり手
・言葉尻だけ見ると日本に良くしてくれているがそのまま受け取るわけにはいかない
・日本と中国が対立するのであればフィリピンと親交を深めることは国益となる
・フィリピンはアメリカから独立したこともあり、大統領がアメリカを批判している
・日本とアメリカとフィリピンの3国で協力するのは難しい
・外交には国民から選ばれた外交官の意向が反映される
などの意見が出てきました。
日本と中国に板挟みになりながら、そのどちらにも好意的な反応をしているので、
フィリピンの今後の動向が気になりますね