アダルトチルドレンとは③~5種類の主な特徴~

就労移行支援事業所リスタートの教えて!リス太くんシリーズ

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第113回 教えて!リス太くん

アダルトチルドレンと一口に言っても、その特徴はいくつかの種類に分かれるんだ。

今回は、アダルトチルドレンの主な特徴を、5つの分類に分けて紹介していくよ!

アダルトチルドレンの5つの分類

①優秀な良い子 ~ヒーロー型~

親から強い期待を受けたり、悪い結果を叱責されて育ったことにより、

「良い子」や「しっかりした子」などといった評価を受けるため、とにかく頑張ってしまうタイプです。

良い結果を出せば褒められるが、悪い結果を出せば嫌われてしまうという意識があり、

「誰かのために」一生懸命努力しようとしてしまいます。

ひたすら勉強をするために能力は優秀なのですが、一方であまり必死に努力をするため

完璧主義な傾向にあり、仕事に依存しやすいと言われています。

また、家庭で人間的な温かみをあまり感じられずに育ってしまうこともあり、

他人との付き合いでも優劣で価値を判断して、損得勘定で人付き合いを行う傾向があります。

②トラブルメーカーな問題児 ~スケープゴート型~

家庭環境で寂しさを感じていたことから、

「自分を分かってほしい」と自己主張のためにトラブルを起こすタイプです。

家庭内で問題が起きている際にも、自分が悪者になることによって問題を抱え込もうとします。

「この子がいなければ良かったのに」と家族に思わせることで憎しみを集め、

他の問題で家庭崩壊が起こることを防ぐため、自身が生贄(スケープゴート)になってしまいます。

この分類の人は、他人に対して暴力をふるったり、破壊的な行動を取ることがあります。

一方で他人に過度に依存してしまい、人間関係をうまく築けない傾向もあります。

 

③人を刺激せず目立たない ~ロストチャイルド型~

ロストチャイルド(忘れられた子ども)と呼ばれるのは、

他者を刺激しないために息を潜め、目立たないように過ごすことから来ています。

家族を煩わせることがないようによく聞き分けるので、親からも放っておかれていることが多いです。

家庭環境が緊張状態であるために、刺激せず自分の身を守ろうとこのような状態になるのですが、

強い孤独感を感じており、「自分は必要とされていない」と考えてしまいがちです。

そのため、大人になっても閉鎖的・内向的な性格を持つ傾向があります。

④自分を卑下しておどけてみせる ~ピエロ型~

家庭内で不和が生じた際に、突然おどけてみせたり、場にそぐわない言動を取ることによって

問題をごまかそうとするのがこのタイプの特徴です。

場の空気に敏感で、他人の顔色をうかがうことに長けているのですが、

その分過剰にそれらのことを気にしてしまい、周囲の理解を得られないことがあります。

また、幼い頃から自身の感情を殺し、家族のために道化を演じていたことによって

自己評価が非常に低く、自らを卑下しがちです。

また、寂しい時や悲しい時にも自らを偽って過ごすことにより、本当の自分の気持ちがわからなくなってしまう傾向があります。

兄弟がいる家庭において、末っ子がこのタイプになりやすいと言われています。

 

⑤責任感が強く世話を焼く ~ケアテイカー型~

兄弟や介護が必要な家族がいるような家庭において、自己を殺して家族の面倒を見ることで

家庭問題が起きないように努め、家庭内の調整をしてきた人がなりやすいタイプです。

献身的に世話をすることに慣れてしまい、自己主張が極端に苦手な傾向があります。

困っている人を見ると放っておけずに手を差し伸べるのですが、一方で自分自身の人生や、自分がしたいことがわからない人が多いです。

また、自己主張ができないために人の問題まで自分で抱え込んでしまいます。

ピエロ型とは逆に、長男や長女に多く見られます。

これらの環境で育って大人になると・・・

家庭環境にとって作られたこれらの特徴は、やがて大人になり、家庭から独立しても継続します。

家族から離れたことで、感情を抑える必要がなくなってにも関わらず

幼少期に家庭で身に着いた、「こうあるべき」という義務や「~してはいけない」という禁止の価値観が残り続けます。

そのような習慣は、その後の人生に多大な影響を及ぼすこととなります。

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