利用者さんの発表!<メンタルヘルスマネジメントについて> 5月23日
読解
手裏剣シュシュッ 観光貢献
地元の歴史・文化を発信
青森大学にある、弘前藩で活躍した忍者をテーマに様々な活動を提案している大学公認の部活動「忍者部」
青森の観光を盛り上げたいと2016年に結成されたこの部では、忍者について書かれた古文書を読んだり、大学外の古武術専門家の指導で剣術や手裏剣術の練習をしたりなどの活動を行っています。
さらに、青森県内の観光イベントなどで忍者ショーを実施したり、手裏剣教室を開くことなども活動の大きな柱となっています。
忍者部に所属する部員の多くは薬学部の学生であり、忍者が薬を製造していたという話から興味を持ったのだと言います。
観光客を含む多くの人々との触れ合いや、歴史について勉強し、子どもたちに説明するなどの体験から、薬剤師に必要となる説明能力やコミュニケーショ能力をつけることもできているそうです。
この記事を読んで、
・忍者の歴史は17世紀からとあるが、いつから忍者という呼称が使われているのだろう
・忍者が薬を製造していたと初めて知った。
・観光客への売りになり、海外の顧客を県全体で見込める
・男女比が均等なのが驚き
・薬剤師になった後も子供たちに忍者の話ができるのは良い
などの意見が出てきました。
忍者の勉強をするだけでなく、薬剤師という将来の仕事に役立つスキルまで身に着けているのがすごいですね!
ちなみに、忍者という言葉が使われるようになったのは二十世紀頃の小説で出てきたのが元で、それまでは忍びの者などと呼ばれていたそうですよ。
教養講座
今日の教養講座は、利用者さんの発表です!
今回の発表テーマは<メンタルヘルスマネジメントについて>!
メンタルヘルスマネジメント検定を受けた利用者さんによる、ストレスについての考え方や対処法に関する発表となりました。
メンタルヘルスケアには4つの種類がありますが、今回は労働者自身がストレスに気づいて対処する「セルフケア」を中心に、管理監督者による職場環境等の改善や労働者に対する相談対応といった「ラインケア」を合わせた2つに絞った発表をしてくれました。
労働者のストレスは、主に人間関係、仕事の質、仕事の量が原因となっています。
これらの負担のことをストレッサーと呼び、ストレッサーによって引き起こされる不安やイライラなどの精神症状、胃痛や不眠などの身体症状、喫煙や飲酒量の増加などの行動の変化をストレス反応と呼びます。
そして、このストレッサーとストレス反応を合わせて「ストレス」と呼んでいます。
ストレスに気づくためにはいつもと違う自分に気づく必要があります。
また、ストレスの軽減方法として、休養・睡眠・運動・食事・リラクゼーションについても紹介してくれました。
不安や悩みで困ったときに頼ったり相談することができる身近な人による支援を「ソーシャルサポート」と呼びます。
情緒的サポート・情報的サポート・道具的サポート・評価的サポート の四種類について、具体例もあってわかりやすい説明でした!
また、今現在ソーシャルサポートをどれくらい受けることができているのかを知るワークも用意してくれました。
ストレスに対処するための行動のことを「コーピング」と呼びます。
ストレス要因を除去する問題解決のための「問題焦点型コーピング」と興奮を低減させることに重きを置いた「情動焦点型コーピング」に分かれ、前者は嫌な仕事を早く片づけたり物事の良い面を考えること、後者は瞑想や趣味などが含まれます。
どんな状態のときはどんなコーピングが有効なのか、などの説明もしてくれました。
コーピングを考えるうえで重要なことは、自分に合ったコーピングを見つけることと、場面や状況に即したコーピングを行うことです。
最後にストレスコーピングの具体例をみんなで考え、「ペットの写真を見る」「音楽を聴く」「生活環境を変える」「ゲームをする」などの意見が出てきました。