リス太のビジネスマナー講座 ~一般企業と特例子会社の違い~

前回までの内容はコチラ!

曖昧な言葉シリーズも終わっちゃったね。
今日は何の話になるのかな?
うーん、そうだなあ。
それじゃあ今日は、一般企業と特例子会社の違いについての話なんてどうかな?
あ、それ気になる! それぞれのメリットとデメリットなんて知りたいかも!

 

オープンとクローズ

障害を持つ人が企業に就職するとき、まず大きく2つの選択肢があるんだ。
自分の障害を開示せず、他の人たちと肩を並べて働くか、障害を開示して働くか、だね。
いわゆる、クローズとオープンっていうやつだね。
障害を開示しないで働くということは、障害を持たない人と同等の扱いになるので、就業上の配慮は基本的にないんだ。
求められる結果や実績についても、周りの人と同じ基準ってことだね。
障害を開示して働く場合、ここでまた大きく2つの選択肢があるよ。
一般企業に障害者雇用枠を利用して就職するか、特例子会社に就職するか、だね?

 

特例子会社

特例子会社というのがどのようなものなのかは知ってるかな?
法律で、ある程度の規模の企業は障害を持つ人を一定数雇用するように決まっているので、障害を持つ人を中心に雇用するために作られた子会社・・・っていう感じだよね。
そうだね。特例子会社の従業員は多くが何らかの障害を持っているから、会社全体で障害特性を理解していることが多いんだ。
設備等の就業に当たっての取り組みから、個々の精神面に対しての配慮まで、働きやすい環境があるのは安心だね。
各社の業務はその親会社の業務と密接に関係していて、障害配慮についても企業ごとに異なっているから、応募するときには業務内容も含め、十分に確認するようにしよう!

 

一般企業(障害者雇用)

一般企業の方はどうなの?
残念ながら、まだまだすべての企業で障害に理解があるとが言えないのが実状かな。
うーん、そうなんだ。
企業の社会的意義を考える立場にある経営層や、総務人事担当者はある程度理解していることが多いと思うけれど、それ以外の部署にはなかなか伝わりづらいものなんだ。
配慮についてはどうなんだろう?
対応できる部分は限定的なことが多いかな。
物理的な配慮はできても、業務効率や人的コストなど、継続しにくいところもあるかも・・・。
従業員ごとに意識にバラつきがあるだろうし、仕方ない部分もあるのかな。
退職や人事異動で面倒見の良い上司がいなくなったり、繁忙期で職場全体が慌ただしくなることで、配慮が忘れられてしまうようなこともあるかもしれないね。
障害者雇用よりも、業績や企業運営のほうが優先度が高いと考える一般企業も多いよね。
そうなると、雇用環境で言えば特例子会社のほうがいいのかな。
もちろん、どこの企業もそうというわけではないし、配慮の行き届いた企業もあるけれど、一般企業と特例子会社には違いがある、ということは確かなんだ。

仕事内容について

 

仕事の内容には違いがあるのかな?
一般企業の場合は、通常の業務の中から障害特性に適する仕事を抽出した仕事であったり、外注していた業務を任すようなことが多いよ。
ふむふむ。
ただ、現在の業務が高度で複雑になってきたために採用や定着が進まず、ない場合もあるみたいだね。
待遇面はどうなの?
現在の社内制度を元にして調整されることになるかな。
特例子会社はどうなのかな?
仕事内容としては、親会社の業務から抽出した仕事をこなす以外に、独自で業務を開発・開拓しているところも多いんだ。
おお、そうなんだ。待遇面はどうなの?
親会社の待遇制度をそのまま移行しているところもあれば、独自の規定や制度を持っているところもあるみたいだね。
そうなんだ。
ただ、収益面では独自採算が取れずに親会社にとって経済的な負担になっている場合もあるのが現実かな。
自分のやりたいことなどを考えて、就職活動を進めないといけないね。

 

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