認知行動療法講座「スキーマのメリット・デメリット分析」/ 就活対策(教養)「長所・短所について」
目次
新聞読解「北海道地震の被害について」
今日の新聞読解のテーマは、胆振地震の被害についてでした。
以下、記事の要約です。
北海道地震から1か月。土砂崩れで36人が亡くなった厚真町ではまだ270人以上が避難生活を送っている。
厚真町の10月平均気温は9.7度。
これから冷え込みが厳しくなる予想があり、仮設住宅の追加建設が急がれる。
また農業への被害も深刻だ。
稲刈りができていない田んぼや、屋根の落ちた牛舎などの復旧見通しも明確ではない。
この記事に対する利用者さんの意見・感想
- 仮設住宅に住みながらの農業は大変だと思う。
- 牛乳や農作物の流通は日本全域に影響があるので心配。
- 北海道は地震がないと言われていたので、気持ちの部分で免疫がなかったのだと思う。
- 10月末には雪が降ると言われているが、このまま冬を越すのは大変だと思う。
北国は寒いので、はやく復旧してほしいですね!
認知行動療法講座「スキーマのメリット・デメリット分析」
就労移行支援事業所リスタートでは、「ものの受け取り方(認知)」を変えることで「感情」やそれによる影響を抑える「認知行動療法」についての講座を毎週やっています。
前回、JIBT-Rと呼ばれる質問を使った、スキーマを見つける方法について紹介しました。
今回は、スキーマを見つけた後、修正する方法の1つとして、「スキーマのメリット・デメリット分析」を紹介します。
スキーマのメリット・デメリット分析
メリット・デメリット分析とは、分析するものを信じることによるメリットとデメリットを書き出して、信じ続けたほうが良いかどうかを判断する、というものです。
スキーマは、幼いころから形成され、長年当たり前の前提として抱えてきたものであるため、デメリットが中々思いつかないこともあるかもしれません。
どんなにささいなことであっても、デメリットと思われることがあれば、迷わず記入することが重要です。
また、メリット、デメリットの項目数の多さに関わらず、デメリットが1つでもあるならばそのスキーマには見直しの余地がある、というように考えてください。
行動や感情のメリット・デメリット分析と違って、スキーマについては、デメリットのない、柔軟で前向きなスキーマを目指すことができます。
時間はかかるかもしれませんが、よりよいスキーマを作り出すため、じっくりと考えてみてください。
例題:社会的な成功なしには、人は幸せになれない
メリット | デメリット |
成功するために一生懸命努力することで、高い業績をあげられる可能性が高くなる。 | 自分より成功している人と自分とを比較し、自分に落胆し続けることになる。 |
成功したときに、自分は価値ある人間だと感じられる。 | 日々のささやかな成功、楽しみは「当たり前のこと」と感じられるようになり、幸せを感じられない |
社会的な成功を失ったとたんに、自分の価値を見失ってしまう。 | |
成功していない人を蔑んでしまうため、人付き合いの幅がとても狭くなる。今いる友人も失ってしまうかもしれない。 |
新しいスキーマ:社会的な成功で、人の価値は決まらない。成功のために努力するのは悪いことではないが、それに固執するのはナンセンスで、人生をつまらないものにするだけだ。
就活対策(教養)『長所と短所、強み・弱み』
就活対策(一般教養)は、
・時事問題、
・マナー講座、
・面接練習、
という3本立てです。
今日の面接練習のテーマは「長所と短所を教えてください/あなたの強み・弱みを教えてください」でした。
実際の面接で、必ずといっていいほど問われるポイントです。
なぜそんなに頻繁に聞かれるのかというと、自分を客観視できる人かどうか、社風とあっているかどうかを判断するため。
自分の長所・短所をしっかり分析し、面接先の会社で役立てられるというアピールができるように、しっかり準備しておくことが必要です。
「短所ばかり思いついて、長所は難しい」という場合は、置き換え表現・逆転の発想が有効です。
たとえば「計画性がない」という短所は「行動力がある」という長所に置き換えることができますよね。
また募集要項で「落ち着いている人」を求めている会社の面接で、短所について「落ち着きがない人」と話してしまうのは、ミスマッチだと判断されてしまいます。
ただしそのあとで「落ち着いて行動するよう、やることをリスト化するなどして心がけています」と添えると印象はいいですよね。
利用者さんに発表していただいた一例です。
「長所は、真面目だということです。依頼された作業をきちんとするよう心がけています。
短所はコミュニケーションが苦手なところですが、集団でのプログラムに参加して改善するように意識しています。」
エピソードを添えることができていていいですよね!