リス太のビジネスマナー講座 ~障害者雇用のこれから~

前回は、就職活動・仕事での注意事項をお話ししたね。
苦手なこと、対処方法を教えてもらったね!
そう! 今回は障害者雇用をしている企業の実際のところをお話ししていくよ。

 

障害者雇用を推進していて、安定している企業

世界景気の影響を受けている!

一般採用でも、安定が確実な企業というのは見つけにくいよ。
えー!? 大きな会社だったら安定しているんじゃないの?
そう思いがちだね。でも実際、大きな会社の倒産やリストラ・人員削減は、ニュースでもよく取り上げられているよね。
た、たしかに。。。
IT技術の進歩、グローバル化がどんどん進んでいるね。社会そのものも大きく変化しているし、世界の景気動向にも影響されているね。
企業って景気の影響を受けるものだもんね。
そういうこと。だから、倒産や人員削減は大いにあり得る話だし、特例子会社だとしても一緒。安定が確実、とは言い切れないんだ。

発達障害を持つ人の就職

じゃあ、発達障害を持つ人はどういう企業を選んだらいいんだろう?
企業選びも大事だけど、それよりも、どこの会社でも通じるビジネススキル・マナー、適応能力を身に着けていくほうが大事だよ!
なるほど! 安定していると思って就職しても、倒産のリスクはあるってことだもんね!
そうそう。そしてもし転職が必要になったとき、それまで頑張ってきたことや経験が求められるよ。
スキルを身に着けたり、努力して経験を積んだりして、自分の能力をあげていきたいね。
これは障害者でも一般採用でも変わらないよ。 仕事を頑張ったり、能力を高めたりする意識が大切!

 

障害者雇用のこれから

障害者雇用に影響を与えるできごと

障害者雇用も、景気に左右されそうだね。
そういうこと。世界経済の影響を受けるから、日本国内の経済が安定確実というわけでもないんだ。
うんうん。
それに加えて、企業は、より効率的な人材活用を意識するようになってきているよ。
大量採用っていうのは古いものになりつつあるってことだね。
そう。派遣にしても、派遣切りは規制されてきているけど、正規雇用にシフトさせる、という方向にはまだ向いていないんだ。
なるほどー。まだ有期雇用が多いってことか。
うん。他にも若い世代の採用に影響が出そうなこととして、高齢者雇用安定法で定年が引き上げられていることもあるね。
ふむふむ。
そう。採用全体が慎重になってるんだね。

 

障害者の支援と、障害者雇用の支援

雇用「障害者雇用促進法」という法律で、障害者を一定割合で雇用することが定められているし、未達成企業は納付金を支払うことになっているんだ。実際法律制定後に雇用率は増えているから、今度はそのサポートを充実させていく必要があるね!
なるほど! そういう支援がある企業が増えるといいね!
そうだね! 就労移行支援事業も民間企業が経営することも増えてきていて、企業・自治体とがどんどん連携して障害者雇用を推進しているよ。
これからに期待だね。
あと国や自治体など公的支援も、予算・財源となる経済に左右されがちなんだ。支援だけじゃなくて、保護者や周囲の理解と、適切な支援が求められているよ。

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